公益法人改革連続学習会・群馬
どうなる?NPO法人の未来!
公益法人制度改革の連続学習会が、3月8日(火)、群馬県で開催されました。主催は、群馬NPO協議会。その学習会の報告を送っていただきました。
(シーズ 事務局)
平成17年3月8日、群馬県庁会議室において、シーズ=市民活動を支える制度をつくる会の事務局長、松原明氏を迎えて、「どうなる?NPO法人の未来!」と題する講座が開催されました。
公益法人制度改革によってNPO法人制度がどのような影響をうけるのかをテーマに、NPO法人、これから設立を考えている人、公益法人関係者、ボランティアや個人の方々など県内外から多数の参加者を交え、多様な人々が集まりました。
この制度改革は当初、社団、財団、中間、NPO法人を廃止し、原則課税とする非営利法人と原則非課税の公益性のある非営利法人の2つの新しい非営利法人制度に切り替えようというものでした。
しかし、新しい区分にある公益性の判断が行政にあるため、公益性の概念に多様性を認めているNPO法の理念と相容れず、多くのNPO関係者の運動により、現在はNPO法人は切り離される方向で議論されています。来年度は公益法人の課税についての見直しが行われる予定で、課税のベースを公益法人においているNPO法人にも、大きな影響がある可能性は否定できません。
現在NPOは2万を超え、毎月400を超える法人が新たに設立されています。その中にはNPO法の理念にそぐわない行政主導型法人、企業系法人、法を悪用し隠れ蓑とするような法人など多種多様な法人が存在しています。NPO法施行6年を経て、再度NPOとは何かをそれぞれの法人が考え直す時期がきているのかもしれません。
松原氏の講演は、ややこしく難しい様々な内容について誰でもがわかるよう噛み砕いて話しをされたことは参加者のアンケートの回答にも、「わかりやすかった、モヤモヤして良くわからなかったところがハッキリとわかって良かった」と書いた人が多く、好評のうちの講演会となりました。
報告:群馬NPO協議会 富澤 康邦
2005.03.30