ある事業を実施するため特別会計を設けたいのですが、一般会計とどのように区分したらいいでしょうか。
一般会計と特別会計を分けるためには大きく二つの方法があります。一つは現金や預金も完全に区別して別の帳簿を作るやり方です。もう一つは現金や預金は分けずに、収入と支出だけその関係がわかるような勘定科目を設けて、帳簿上だけで管理する方法です。
前者の完全に分けてしまうやり方は、大規模に収益事業を行っているような場合以外はあまりお勧めできません。現金や預金まで分けてしまうと会計間のお金のやり取りが発生して経理処理が面倒になるからです。
通常は後者の方が簡便でいいと思います。ただ、複数の事業を行うような場合であれば特別会計を設けた方がわかりやすいケースもあるかもしれませんが、収支の勘定科目の区別だけで処理するのであれば、あえて特別会計にしなくてもいいケースもあると思います。
(赤塚)