行政 : 経産研、全NPO法人の統計発表
経済産業研究所は、「全NPO法人の財務状況等のデータに関する集計分析結果」を7月22日に発表した。集計によれば、法人全体の事業規模は、1999年は総額で130億円であったのが、2000年度には361億円と3倍近くにまで増加している。
経済産業省の独立行政法人である経済産業研究所は、2001年9月から11月に事業報告書の入手が可能だったNPO法人の財務関係の閲覧書類(事業報告書、財産目録、貸借対照表、収支計算書など)について、1999年度分と2000年度分を収集して分析を行った。集計したのは、1999年度については1300団体、2000年度については2513団体である。
集計によれば、法人全体の事業規模は、1999年は総額で130億円であったのが、2000年度には361億円と3倍近くにまで増加している。
なかでも最も増加率が大きかったのは事業収入で、1999年度の総額では46億円で全体の36%であったところ、2000年度には187億円で全体の56%を占めるようになってきている。
一方で、寄附金・協賛金については、1999年度の総額が25億円で全体の19%だったところが、2000年度には総額34億円で全体の10%までに割合が落ちている。
経済産業研究所は、こうした背景には、介護サービス事業の拡大や、コミュニティビジネス等の事業型NPOの増加がある一方で、景気低迷の長期化に伴い、企業をはじめとしてNPO法人への寄附が伸び悩んでいるためと見ている。
この集計分析結果は、次のホームページから読むことができる。