行政 : ダスキンが介護保険枠外サービス開始
ダスキン(上田武社長)は、5月14日、話し相手や家事手伝いなどの介護保険の枠外サービスを有料で行う事業を全国展開すると発表した。この分野は、NPOが担ってきた分野であるが、今後は、介護保険の枠外サービスでも企業とNPOとの競合が激しくなりそうだ。
同社はアメリカのホームインステッド・シニアケア社(米国での医療以外のシニアケアサービスの最大手)と事業提携をし2000年6月から、全国3店舗でサービスを試験的に実施し、事業性の検証をしていた。
今回、65歳以上を対象に、身の回りの世話、家事手伝いをするサービス(ホームインステッド・シニアケアサービス)の事業展開を本格的に開始する。
このサービスの対象は、公的介護保険制度適用外の自己負担サービスで、使いたい時間に、使いたい場所で、公的介護保険制度ではできないサービス等を提供するもの。
まず2002年5月に東京で3店舗を新たに出店、2005年に全国369店舗を目指すとしている。
ホームインステッド・シニアケアサービスの特長は以下のようだとされている。
- 65歳以上であれば誰でも利用が可能
- 100%の自己負担サービスで、1回だけでも、内容・時間・スタッフの選定を利用者の希望に合わすことが可能
- 従業員の研修システムで、家族のような心配りの出来るサービスが可能
料金は、東京地域で、午前8時から午後8時までが時間2500円という。
介護保険の枠外サービスは、NPOが地域の助け合い事業として展開してきている場合が多い。ダスキンの事業進出で、今後は、介護保険の枠外でも企業とNPOとの競合が激しくなってくることが予想される。