行政 : 京都市、市民参加計画に意見募集
京都市は、10月31日まで、「京都市市民参加推進計画(案)」に関する意見を市民から募集している。市は、この意見を参考にして案を修正し、11月末までに計画をまとめたいとしている。
京都市では、平成11年に制定された「京都市基本構想」で、市民参加を実現するため、政策形成、実施、評価の全段階で、市民と行政が共に責任ある主体として協力しあう仕組みの必要性をうたい、「市民がつくる京都のまち」を目指すことを明らかにした。
市では、この基本構想の策定作業と平行して、市民参加の取組を総括し、一層の市民参加をすすめる方向性の提言を求める目的で、市民参加の「市民参加推進懇話会」を設置した。「市民参加推進懇話会」は、平成13年3月に提言書を提出している。
京都市では、この「京都市基本構想」と「市民参加推進懇話会」の提言を基に庁内で検討を重ねた結果、これからの10年間の具体的な取り組みの「京都市市民参加推進計画(素案)」を取りまとめた。これを市民に現在公開しており、10月中に意見を求めて修正し、11月末に計画をまとめる予定。
「京都市市民参加推進計画(素案)」には、以下のような施策などが盛り込まれている。
- 理念となる条例の制定
- パブリックコメントの制度化
- 審議会の原則公開と委員公募
- 地域住民の身近な活動拠点となる「暮らしの工房(仮称」づくり支援
- 総合的な行政評価システムの導入
- NPOへの活動支援
- まちづくりの課題解決に協力する市民コーディネーターの養成
NPO活動の支援としては、平成15年春に、市民活動支援センター(仮称)を開館する予定としている。
「京都市市民参加推進計画(素案)」は京都市のホームページにある。