行政 : 介護施設を企業が建設、NPOに賃貸
千葉県流山市では、市が土地を企業に貸し、企業がそこに介護施設を建設し、NPO法人がその施設を借りてグループホーム等の事業を展開するという新しい事業形態をスタートさせた。
施設は、今年4月から着工し、10月に完成する予定。
この事業では、千葉県流山市(人口14.6万人)が、個人から有料で借りている土地(186坪)を、大和ハウス工業の関連会社・大和工商リ-スに有料で貸し出す。そこに同社が介護施設を建設し、その施設をNPO法人流山ユ-アイネットに賃借するというもの。
NPO法人流山ユ-アイネットでは、この施設で、グル-プホ-ム等の事業展開を今年10月から開始する。
施設名は「わたしの家」となる。
この施設は、グル-プホ-ムとしての15室にデイサ-ビス施設を併用したものになるという。
千葉県流山市の近隣市町村には、グル-プホ-ム施設はあるが、流山市にはその施設がなかった。
そこで、市が、土地を借り、施設を企業につくらせ、その運営をNPO法人に委託し、行政として地域サ-ビスの向上を図ろうというもの。
介護のノウハウを持つNPOと民間資金の活用策として、行政、企業、NPO法人で協議し、今回の事業の展開となった。
なお企業としては、持ち出しの部分もあるが、企業の社会貢献というメリットもあり、そこに重点が置かれているようだ。