行政 : 首相所信表明演説でNPOに言及
小泉首相は、7日、国会で所信表明演説を行い、NPOに関しては、「社会の構造改革」とした章の中で、「広く地域住民やNPO等のボランティアの参加を呼びかけ、介護や子育て等を皆で支え合う「共助」の社会を築いてまいります。 」と述べた。
また、公益法人に関しては、「公益法人の抜本的改革を行います。」と述べた。
所信表明演説の気になるところは、小泉首相は、NPOとボランティアとを混同しているのではないかという点だ。また、公益法人とNPO法人との違いもどう整理しているのか不明である。
今後の政策展開を注目していく必要があるだろう。
所信表明演説のNPO関連部分は以下の通り。
なお、全文は、首相官邸のホームページ(http://www.kantei.go.jp/)で読むことができる。
(社会の構造改革―生きがいを持って、安心して暮らすことができる社会―)
「生きがいを持って、安心して暮らすことができる社会」を実現するためには、教育、社会保障、
環境問題等について、制度の改革と意識の転換が必要です。
日本人としての誇りと自覚を持ち、新たなる国づくりを担う人材を育てるための教育改革に取り組
んでまいります。教育基本法の見直しについては、幅広く国民的な議論を深めてまいります。
社会保障制度は、国民の「安心」と生活の「安定」を支えるものであります。今世紀、我が国は、
いまだ経験したことのない少子高齢社会を迎えます。これからは、「給付は厚く、負担は軽く」とい
うわけにはいきません。社会保障の三本柱である、年金、医療、介護については、「自助と自律」の
精神を基本とし、世代間の給付と負担の均衡を図り、お互いが支え合う、将来にわたり持続可能な、
安心できる制度を再構築する決意です。私は、国民に対して道筋を明快に語りかけ、理解と協力を得
ながら、改革を進める考えです。また、広く地域住民やNPO等のボランティアの参加を呼びかけ、
介護や子育て等を皆で支え合う「共助」の社会を築いてまいります。
(後略)