行政 : 中野区も空教室利用の福祉施設開設
中野区では、2月1日より、小学校の空き教室を利用したデイサ-ビスセンタ-をオープンする。運営は、NPO法人と医療法人に委託する。
中野区では、デイサービスセンターのニーズに応えるために、小学校の空き教室を利用することとし、今年度二つの小学校の空き教室を合計6,600万円かけての改修した。また、その運営は、営利法人以外の民間に委託をすることとし公募を行った。その結果、NPO法人「NPOヘルパ-コ-ル」と「医療法人社団健友会」の2団体に委託先を決めた。
このデイサ-ビスセンタ-の対象者は、介護認定が要支援から要介護2程度までの介護保険を受けている人で、定員は各施設とも20名とされている。なおデイサ-ビスセンタ-では、囲碁・将棋等のレクリエ-ションや生活指導、健康相談、配食サ-ビスが行われるが、将来は高齢者が触れあう機会の少ない子どもや地域住民らとの交流も視野に入れているようである。介護保険の事業のうち、保険請求業務などは区が行い、受託事業者は、サービスの提供のみを行う形式である。さらにこの委託契約は1年ごとに更新する方式で、契約料は各3,300万円であり、給食は外部からの配食としている。
このように空き教室を利用してデイサービス事業を自治体が行い、それをNPO法人に委託する方式は、すでに杉並区などが実施している。