行政 : 春日井市が市民メセナ基金設置
愛知県春日市は、4月1日から「春日井市市民メセナ基金条例」を施行した。市の支出と市民・企業から募った寄付とで「市民メセナ基金」を設置し、市民による様々な文化芸術活動の支援活動を経済的にサポートする。
愛知県春日井市(鵜飼一郎市長)では、昨年7月、文化振興基本条例を制定した。
この中で、「市民や企業等が文化活動を支援する活動」を「市民メセナ活動」と位置付け、その活動を市が積極的に支援するものと定めている。
ここで「市民メセナ活動」は、文化活動そのものではなく、文化的催しの裏方や、催しへの場所・作品等の無償提供、寄附や協賛といった文化活動を支える活動(メセナ活動)を指している。
このうち、市民メセナ活動のうちの寄附を推進するために設けられたのが、今回の市民メセナ基金という位置付けになっている。
市では、平成15年度に基金の原資として300万円を拠出するとしているが、その後は、毎年、市民や企業から集まった寄附の額に応じて、それと同額(上限50万円)を翌年度の予算に市が計上する仕組み。(マッチングギフト形式)
基金は、取り崩すことを前提とした取り崩し基金となっている。また、寄附した市民には税制上の優遇措置がある。
基金が対象とする事業は、文化ボランティア講座の開催や、啓発チラシの発行、ボランティア保険加入の支援といった、啓発活動や活動参加者の育成などに充てられる予定だが、当面は、文化ボランティア養成講座や活動情報紙の発行を行うとしている。