行政 : 板橋区、空き店舗活用し子育支援
東京板橋区内で、5月1日、NPO法人が運営する、商店街の空き店舗を活用した子育て支援施設がオープンした。これは、板橋区が今年度から始めた「はつらつ親子のひろば補助事業」の第一号施設となっている。また、同時に、区が昨年からスタートした「空き店舗活用事業」も併用した事業となっている。
5月1日に、オープンしたのは「おやこ舎あやとり」。NPO法人「ACT板橋たすけあいワーカーズあやとり」(三好薫理事長)が運営している。
東武東上線「中板橋」駅から徒歩1分という好立地に開設され、親子の交流や乳幼児の一時預かり、子育て相談などを行う。開設時間は午前9時から午後5時。土・日・祝は休み。
この施設は、板橋区(石塚輝雄区長)が今年度から始めた「はつらつ親子のひろば補助事業」(児童課担当)と、「空き店舗活用事業」(商工振興課)から補助を受けている。
「はつらつ親子のひろば補助事業」は、区が、子育てをしている保護者の負担を緩和し、子育てを楽しいと感じられる環境を提供しようと、区内で民間が行う子育て支援施設の運営を補助しようという事業。
区内の子育て支援施設の運営を行う団体の事業に係る人件費等運営費の2分の1相当(限度額200万円、3年を限度)の補助を行う。この事業は、国の「つどいの広場」事業、東京都の「子育て広場」事業からそれぞれ1/3ずつの補助を得て実現している。
今回オープンした「おやこ舎あやとり」は、この補助対象第一号となる。
同時に、この「おやこ舎あやとり」では、昨年12月より区が開始した「空き店舗活用事業」から、施設整備に係る費用の3分の2以内(当初のみ)と家賃の3分の2以内(3年を限度)の補助を受ける。これには、東京都の「元気出せ商店街事業」の補助が含まれている。
これにより、開設費を含む初年度の運営費1700万円のうち、740万円を区と都、国が補助する。
昨年の12月から開始した「空き店舗活用事業」を利用してNPO法人が実際に事業をたちあげたのは、今回がはじめて。
区では今年度中に同様の施設を3箇所開業することを予定しており、7月にもNPO法人「ワーカーズコープ」が運営する施設がオープンする。区では、駅周辺にこのような施設を今後も設置する手助けをしていく方針。
今回のケースでは、子育てを支援する環境を整備するほか、子どもを気軽に預けて買い物をしてもらう経済効果と、子供やその保護者が集まることによるにぎわいの創出を期待し、児童課と商工振興課が連携して支援した。
「おやこ舎あやとり」への問い合わせは、電話03-5966-1739まで。