行政 : 岡山県、福祉特区で運転講習会
岡山県(石井正弘知事)は、8月2日より、NPO法人などが福祉目的で有償移送できる「福祉移送特区」の推進のために、認定ドライバーを養成する講習会をスタートする。現在、受講生を募集している。
岡山県は、平成15年4月21日に、県内全域について「福祉移送特区」として認定を受けた。「福祉移送特区」とは、NPO法人や社会福祉法人が、車いすのままで乗降できるリフトやスロープを備え付けた車両(福祉車両)を使用して、公共交通機関の利用が困難な人たちを福祉目的で運送した場合に、その対価を収受できるよう、道路運送法に基づく有償運送の許可申請ができるようにするというもの。
有償運送の許可が得られるのは、県内のNPO法人と社会福祉法人と市町村の運営するシルバー人材センター。ドライバーには普通第2種免許が必要である。しかし、有償運送の許可を得た団体に属していて、運転に従事することを希望していても、普通第2種免許を取得していない人が少なくない。そこで、岡山県は、県内の教習所と協働して、普通第2種免許を持っていなくても、受講すれば、福祉移送特区に係るドライバーとして認定される講習会を開催することにした。
7月9日より受講生の募集を始め、県内5箇所の自動車教習所で、8月2日より講習会が実施される。受講者は、実技、学科、車椅子介助方法などについて5時間の講習を受ける。修了後には県から3年間有効の認定書がされる。受講料は17000円。
県は、福祉移送の技術を取得した認定ドライバーが増えることで、「福祉移送特区」の推進が図れると期待している。
「福祉移送特区」については、岡山県のサイト内、下記を参照のこと。
http://www.pref.okayama.jp/hoken/shofuku/tokku/tokku.htm