行政 : 名古屋市、環境大学構想
名古屋市(松原武久市長)は、7月22日、環境問題を市民が学ぶ場として計画している「なごや環境大学」の基本構想案を発表した。現在、この構想案に対する意見を募集している。今夏中には基本構想をまとめ、愛知万博が開催される2005年度までに本格的な活動を開始したいとしている。
名古屋市は、平成15年3月に「なごや環境大学基本構想検討委員会」を設立し、「なごや環境大学」の開講に向けた議論を重ねてきた。同委員会は、7月11日に「なごや環境大学」の目的・方針、事業計画などを盛り込んだ提言を提出した。
この提言を基に、7月22日に名古屋市は、「なごや環境大学」の基本構想案を発表した。この構想案のキーワードは「まち中がキャンパス」。地元企業や教育機関、NPOなどと協働して、市民が環境問題について学んだり、環境のために実践したりする場を提供していくことが盛り込まれている。
具体的な計画としては、平成16年度中に、環境問題についてのテキスト「環境ハンドブック(基礎編)」を作成。愛知万博が開催される平成17年度には、世界各国の学生や行政関係者を交えて環境問題について考える国際シンポジウムを開催する予定。また、市民講座や、企業やNPOとの協働講座も開催して、それらの成果を環境ハンドブック(展望編)としてまとめる。
市によれば、環境問題に関心のある人々が立場や分野をこえて学びあい、情報と展望を共有しながら、「環境都市をめざして協働する市民」として育っていくことを期待しているとのこと。
現在、名古屋市は、「なごや環境大学」に対する意見やアイディアを募集している。
募集期間は7月27日から8月29日まで。これらをふまえて基本構想を策定し、平成16年度には実行委員会を発足する予定。
「なごや環境大学」の基本構想案と意見募集については、名古屋市サイト内、下記のページを参照のこと。
http://www.city.nagoya.jp/11kankyoho/kankyo_daigaku/index.htm