行政 : コービス社、NPOに画像寄付
デジタル画像のライセンス販売会社、コービス ジャパンは、7月9日、日本の非営利団体に対する「100万ドル画像寄付プログラム」を開始した。非営利目的の活動を対象に、写真使用権を無償で提供するというもの。
株式会社コービス ジャパンは、マイクロソフトのビルゲイツ氏が1989年に設立したCorbis社(米国)の日本法人で、2001年8月に設立。出版、報道、広告、デザインなどで使用される写真のライセンス販売を手がけている。
今回のプログラムは、米国Corbis社のフォトコレクションの一部で、歴史的にも価値の高い、「ベットマン・アーカイブ」の写真使用権を無償で提供するというもの。
「ベットマン・アーカイブ」の創設者であるオットー・ベットマンの生誕100周年を記念して開催される。
米国では先行して開始されているが、7月9日、コービス ジャパンが日本のNPOを対象に画像の寄付先の募集を開始した。
募集期間は、7月9日から12月末日までだが、全世界で寄付金額が100万ドルに達した時点で終了する。
同コレクションの中には、著作権や肖像権が設定されている著名人なども含まれており、申請するNPOはそれらの使用許諾を別途受ける必要があるが、申請の限度額などは設定されていない。コービスジャパンでは、随時応募を受付け、NPOが企画するプロジェクトのスケジュールなどを考慮にいれ、提供先を決定していきたいとしている。
オットー・ベットマンは、1935年にナチスの手を逃れてアメリカに渡った、ストックフォト・ビジネスの事実上の創始者。「ベットマン・アーカイブ」には、彼が数十年の間に収集したUPI通信社の写真コレクションなど、歴史に残る史実を描写した写真や、それぞれの時代の日常生活の写真など、約1100万点が収蔵されている。
「100万ドル画像寄付プログラム」の詳細は以下のHPを参照のこと。
http://www.corbis.co.jp/