行政 : 福岡で子どもNPOが連携
9月6日、福岡県内で子どもの問題に取り組むNPOのネットワーク組織「子どもNPOセンター福岡」が発足した。個々の団体の活動テーマを超えて連携して、子どもが育つ地域づくりを目指す。
今年2月、福岡市で、「子どもが育つ地域づくりフォーラム」が開催された。このフォーラムで、参加者から、「昨今、子どもの問題は多様化・複合化しており、一団体の活動では対応しきれないものが多い」「子どもの問題の背景には、親子の問題ばかりでなく、地域の問題が多く、その解決には地域社会の結びつきが不可欠だ」との意見が相次いだ。
このような地域のNPO間の連携の必要性が確認されたことを受けて、フォーラムの参加者を中心としたネットワークづくりが始まり、9月6日、「子どもNPOセンター福岡」が発足した。
「子どもNPOセンタ福岡」の目的は、さまざまな分野で活動する地元の子供関連NPOが連携して地域の子どもの問題解決にあたり、地域の子どもを見守り育てていくこと。そのために、交流会、講演会などをおこなって、情報交換と情報共有を図る。
メンバーは、福岡県内にある「子育て支援」「不登校」「子ども文化」「子どもをとりまく環境」などの分野で活動するNPOの関係者、教育関係者、大学生など。現在は任意団体だが、来年はNPO法人化をめざす。
メンバーのひとり、「NPO法人チャイルドライン」(福岡)の三宅玲子氏は、「子どもNPOセンター福岡は、たとえて言えばクモの巣状のネットワーク。個々のNPOが必要に応じて柔軟に連携していけばいい。来年は2回目のフォーラムを開催するが、地元の中学生、高校生にも参画、参加してもらうことを考えている。このネットワークが、当事者をも巻き込んで地域全体で子どもを育てていく環境づくりに役立てばいい。」と抱負を語った。