行政 : 赤い羽根データベース開設
赤い羽根で知られる共同募金の配分先などの使途を知ることができる「赤い羽根データベース はねっと」が、9月25日、インターネット上で公開された。このデータベースを使うと、募金が、どの地域のどの事業にいくら使われていたかをすぐに見つけ出すことができる。赤い羽根募金は全国的に知られているが、その「目的や使途についての情報が少ない」という市民の声に応え、この度、中央共同募金会がこの情報提供事業を開始したもの。
中央共同募金会では、9月25日に「赤い羽根データベース はねっと」をインターネット上に開設し公開した。
このデータベースは、平成7年度設置の「21世紀を迎える共同募金のあり方委員会」からの答申において、「住民への情報提供の充実」が「ただちに着手すべき項目」として盛り込まれていたことから開設されたもの。
中央共同募金会の調査によれば「目的や使い途の説明を見聞きした」ことがある人の割合は52%に留まるなど、住民への情報提供の充実が望まれていたという。
公開されたデータベースでは、平成14年度の支援事業90,197件の配分結果について、配分先の施設・団体名、事業名、事業形態、主な対象者、事業内容、使途内容、配分金額、事業内容を一件毎に見ることができる。また、平成15年度の配分事業についても同様の情報入手が可能だ。
中央共同募金会の企画課長の阿部陽一郎氏は、
「平成16年9月からは、配分を受けた側からのありがとうメッセージや事業の成果なども入れ、より充実させていきたい。また、将来的には、団体毎の配分事業に関する履歴のデーターベースも入れる予定だ。今後は、配分先についても、地域で話し合って決めていけるようにしたいと考えているので、NPO法人の皆さんにもぜひ申請をして欲しい。」
と話している。
なお、共同募金からNPO法人への支援は、平成14年度は478件で総額1億3千万円を超える配分結果となっており、平成11年度から開始したNPO法人への支援は、年々増加傾向となっている。
赤い羽根データベース はねっとのアドレスは、以下のとおり。
http://www.akaihane.or.jp/hanett/