行政 : 関西フィルがNPO法人に
関西フィルハーモニー管弦楽団(大阪府)は、10月1日からNPO法人としての活動を開始した。プロ23楽団が加盟する日本オーケストラ連盟では始めてのケース。
関西フィルハーモニー管弦楽団は1970年に発足。これまでは任意団体として活動してきた。
同フィルは、これまでも社会的信用を高めて、公的助成金や企業からの寄附金などを受けやすくするために法人化を目指していたが、累積債務が障害となって法人化できなかった。今回、楽団代表であった大川進一郎氏が約4億円の債務を新法人が引き継がないことを了承してNPO法人化がかなった。
9月17日に大阪府知事から認証を受けNPO法人となった関西フィルは10月1日より新体制をスタートさせた。理事長には楽団代表補佐だった伊藤鎮史が就任。大川氏は理事となった。
理事であり、楽団事務局長の西濱秀樹氏は、
「今後は、NPO法人として音楽による文化・社会への貢献を目指し、市民に支えられる音楽活動を展開していきたい。練習場をつかった安価で子供連れでも鑑賞できる音楽会などはこれまでも開催してきたが、今後もそういう音楽活動を積極的におこなっていきたい。文化による関西の活性化に寄与していきたい。大阪の文化的なシンボルである中ノ島公会堂でのコンサートなども計画中だ。」
と抱負を語った。