行政 : エコ・リーグ、環境進路相談会
全国青年環境連盟(エコ・リーグ)は、13日に東京、14日に大阪で、環境分野に就職したい学生を対象に、環境就職進路相談会を開催する。環境分野で活躍する社会人の生の声を聞く機会を提供することで、学生の進路選択の一助としたい考えだ。
全国青年環境連盟(エコ・リーグ)は、1994年に発足。20~30代の若者で構成する環境NGOで、環境問題に関わる青年のネットワークを広げ、支えていく活動を展開している。
具体的には、環境問題に関心のある学生の交流・議論の場を設定したり、WEB上で環境サークルなどの団体情報、イベント情報、研究者情報などを提供する「ECO2000」の運営、環境に配慮した学園祭のマニュアルや、全国の環境サークル、青年NGOの情報を集めた冊子の販売などを行っている。
同会では、1995年から東京で、「環境」に関わる仕事がしたい学生を対象に、環境就職進路相談会を開始。企業や行政、NPOなどで活躍する社会人から、現場の話を直接聞く機会を提供しはじめた。その後、京都や名古屋、大阪などで名称や内容に多少の変遷はあるものの、環境意識の高まりとともに多くの学生の参加を得ながら開催してきている。
今年は、13日に東京ビッグサイトで、14日に大阪南港ATCグリーンエコプラザで開催される。
東京では、13日、シンポジウム「企業の環境部ってなに!?」を午前中に開催。トヨタ自動車、日本アイ・ビーエム、損保ジャパンの環境部門の担当者が仕事内容や環境部に必要とされる人材などについて話す。
午後には、環境部門で働く社会人約50名と対話形式の進路相談会を開催。流通、メーカー、バイオマス産業、有機農業、環境アセスメントやコンサルティングなどの分野で活躍する人、地方議員や環境省職員、自然保護NGOなどに勤める人などに実際の仕事内容や仕事に関わるようになった経緯、どのような思いで仕事に取り組んでいるかなどを聞くことができる。
大阪では14日に、進路相談会のみを同様の内容で開催する。
「環境」に関わる仕事につきたいと考える学生が増えているにもかかわらず、その情報はあまり多くないのが実態。そのためか、イメージだけが先行して、具体的に何がしたいのか明確でない学生も多い。
エコ・リーグでは、多くのジャンルで活躍する社会人の生の声を聞くことで、特定の職場に就職することだけが「環境就職」ではないこと、また、一年目から環境部門に配属されるのは難しいことなど、社会の実態を知ってもらい、自分の将来像の形成や進路選択の一助としてもらいたい考えだ。
それぞれの進路相談会は事前申し込み制。大阪では若干の余裕があるが、東京ではすでに定員に達し、受付は終了している。しかし、両相談会とも確実ではないながらも若干の当日参加を受け入れている。
詳しくは以下のURLを参照のこと。
http://www2.biglobe.ne.jp/~eleague/