行政 : NPO法人、1万5千超す
内閣府の統計により、今年1月末時点でのNPO法人の認証数が全国で1万5千を超えていることが分かった。昨年2月末までの集計で全国の認証数は10,089件だったが、その後1年も立たないうちに5千を超えるNPO法人が新たに認証されたこととなる。
内閣府は、今年1月末時点までのNPO法人の認証数をホームページに公表した。これによると、施行された1998年12月1日からのNPO法人の認証件数は累計で15,296件(解散数含む)であることが分かった。
ここ1年ほどは、毎月500件前後の認証数となっており、1万件を突破した昨年2月末から、ほぼ11ヶ月で新たに5千を超えるNPO法人が認証された計算だ。
所轄庁別の認証数を見ると、もっとも多いのは東京都で3,140件、続いて内閣府が1,384件、大阪府が1,219件となっている。認証数が少ないのは、鳥取県の51件、島根県の57件となっている。
解散法人の数も増えており、累計で145法人となっている。解散法人は、ここ数ヶ月を平均すると毎月約7法人程度出ている計算だ。
なお、1月末までの不認証数の累計は55件で、認証率は99.64%となり、申請すればほとんどの団体が認証される制度であることが分かる。
シーズ事務局長の松原明は
「NPO法人がたくさん生まれていることは、社会に活力を与える意味で喜ばしいことだ。申請して形式審査で認証を受けられるNPO法人の制度は、市民が自由な社会活動をしていく上で重要ないしずえとなる仕組みだ。
ただし、最近は社会的に問題のあるNPO法人のニュースもよく聞くようになってきている。ごく一部とはいえ、この制度の良いところを守っていくためにも、行政の監督によらない次なる仕組みを市民側も考える時期にきている」
と語っている。
内閣府の統計は、次のホームページで見ることができる。
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/npo/data/pref.html