行政 : 埼玉県、1億円NPO基金創設
2月13日、埼玉県の上田清司知事は、新年度に1億円規模のNPO支援基金を創設すると発表した。2月20日に開催される県の定例議会に、基金費を盛り込んだ予算案と基金設立のための条例案が提出され正式に決定される予定。
13日におこなわれた上田清司知事の記者発表によれば、このNPO基金は、県内のNPO活動を支援し促進するための事業の財源となる。基金の規模は1億円とし、広く民間からの寄附を受け入れていくとのこと。
この基金から、毎年1000万円がNPOへ助成される。具体的には、NPO法人設立支援(上限30万円・一回限り)と新規事業への支援(上限100万円・連続2年間まで)をおこなう予定。
さらに、NPOと行政の協働を推進するため、毎年NPOから協働事業についての提案を募集して、採択された1案件に対して400万円以内で実施委託をおこなうことも盛り込まれている。
加えて、県はこの基金によって税務会計相談会や人材育成研修会などをおこない、NPOの組織基盤の強化を図る方針。
埼玉県は2月現在、NPO法人数は417団体で全国9位だが、対人口比では全国最下位。このため、県知事選で「日本一のNPO立県」をマニフェストに掲げた上田県政の実現のために、大規模NPO基金が創設されるに至ったもの。
一億円のNPO基金費を盛り込んだ予算案と基金設立のための条例案は、2月20日に開催される定例議会に提出され、正式決定される。