行政 : 群馬県、県民交流で林業活性
2月26日、群馬県(小寺弘之知事)は、県内の市町村と山間部の地域交流を深め、森林を活用していくための「ふるさとの森林交流仲人」事業を2004年度から始めると発表した。
この「ふるさとの森林交流仲人」事業では、森林利用のニーズを調査して、これに応えられる山間部の市町村との間を取り持つことで林業振興を活性化していく。
調査は、森林ボランティア支援などを行うNPOに委託して実施する予定。
具体的には、都市部の市町村を対象にして、「子どもたちに林業の現場を見学させたい」「森の中で住民交流イベントをしたい」などの希望を募る。あわせて、山間部の市町村を対象にして、「林業の現場を紹介したい」「間伐材を分けたい」といった希望を募る。県は、集まった都市部の市町村からの希望と、山間部の市町村の希望のマッチングをおこない、相互交流の「仲人役」をつとめる。
相互交流を実施する際に、土地や施設の整備が必要な場合には、国や県の事業を活用して、整備に必要な補助金を得られるように県が支援する。
県林政課は、
「この事業を通じて、県内の山間部と都市部の交流が深まり、森林の大切さや森林利用に対する共通認識が生まれることを期待している。県民全体が森林の大切さや林業の実態への理解を深めることは、林業の振興にもつながるだろう。」
と抱負を語っている。