行政 : 新潟県、NPO支援ファンド設立
新潟県（平山征夫知事）は、３月３０日、ＮＰＯ法人への助成を行うため「公益信託にいがたＮＰＯサポートファンド」を設立したと発表した。県の拠出金と併せて、県民、企業から寄附金を募って基金の充実を目指し、ＮＰＯ法人の活動に助成していく。
新潟県が３月３０日に設立を発表した「公益信託にいがたＮＰＯサポートファンド」の目的は、助成により県内のＮＰＯ法人の活動を活性化させること。
当初の信託財産として、県は１５年度に１０００万円を拠出し、今後２年間に、それぞれ１０００万円を拠出して合計３０００万円の基金を造成する予定。併せて、県民、企業から寄附金を募り、基金の充実を目指す。今後１０年程度の期間、基金を取り崩しながらＮＰＯ法人に対して助成を行っていく。
助成対象となるのは新潟県内におけるＮＰＯ法人で、中山間地の活性化、高齢者の社会参画、地域資源活用産業の創出などにつながると考えられる公益活動を行っている団体。
助成制度は「立ち上がり期助成」と「展開期助成」の２つからなる。
「立ち上がり期助成」では、設立後１年未満の法人を対象として、１０万円を上限に事業費の２分の１を限度として助成。既存のＮＰＯ法人が新たな事業を展開する場合には、「展開期助成」として５０万円を上限に事業費の２分の１を限度に２回まで助成を受けることができる。
助成にあたっては、有識者からなる「公益信託にいがたＮＰＯサポートファンド運営委員会」において、公益信託の趣旨・目的に照らして、活動の内容・効果等を総合的に勘案して審査し選定する。
現在、平成１６年度の助成を募集中。９月には助成先が決定する。
新潟県県民生活・環境部県民生活課によれば、「県民、県内の企業などからの寄附を積極的に集めて、このファンドを充実させていきたい。寄附金を募ることでＮＰＯへの民間資金流入のきっかけとなればいい。」とのことである。
「公益信託にいがたＮＰＯサポートファンド」については、新潟県ホームページ内、下記を参照のこと。
http://www.pref.niigata.jp/npo/sisaku/fund/fund.html
