行政 : 川崎市、ホームレス支援事業助成
川崎市は9月1日から、市内の個人または団体がおこなうホームレス自立支援事業助成の募集を開始した。資金支援をおこなうことで、市民レベルのホームレス自立支援活動の促進を図る。
9月1日から助成申請の受付が始まった「川崎市ホームレス自立支援市民事業」では、ホームレスが社会参加・社会貢献できるような活動を計画した個人とNPOなどの市民団体、企業に対して年間最大50万円を助成する。
また、ホームレス5人以上をアパート、1戸建て住宅に居住させる就労支援小規模宿泊(グループホーム)事業については、家賃や光熱費として月額最大15万円を助成する。
助成対象となるのは、川崎市内に事務所又は活動拠点を有し、政治活動や宗教活動を目的としていない、非営利の個人、民間非営利団体、企業の活動。市の地域福祉課によれば、非営利を条件としているにもかかわらず「企業」も対象と記載したのは、企業の社員がボランティアで行っている活動なども含めて助成対象とするためとのこと。
また、事業の運営に、ホームレス自身が主体的に参加する事業であること、事業に参加するホームレスへの対価が、労働の対価としての賃金ではなく原則として実費弁償的なものであることも条件。
申請の受付期間は、平成16年9月1日から平成16年9月30日まで。
川崎市は、有識者等による助成審査会を設置して、10月下旬には助成対象事業及び助成額を決定する予定。
川崎市健康福祉局地域福祉課のホームレス自立支援対策担当者によれば、「地域清掃、農業参加、高齢者、障害者へのケアといったホームレスの人たちが社会参加と同時に社会貢献できるような事業を想定しているが、より斬新で先駆的な提案が寄せられることを期待している。」とのことである。
「川崎市ホームレス自立支援市民事業」については、川崎市サイト内、下記を参照のこと。
http://www.city.kawasaki.jp/35/35tihuku/home/josei/josei.htm