行政 : 福井県、災害ボラ活動促進事業
福井県(西川一誠知事)は、今年7月の水害時に多数のボランティアが復旧活動に貢献したことから、災害ボランティア活動の促進事業を実施するとし、9月17日からの県議会に上程する。促進事業には、災害ボランティア活動のための条例を検討する懇話会設置も盛り込まれている。
今年7月の福井豪雨の被災地には、全国から多くのボランティアが駆け付けて復旧作業に貢献した。
福井県はこの経験をいかして、災害ボランティア活動の促進にための事業を実施することとした。
具体的には、今年11月下旬に「災害ボランティア全国フォーラム」を開催。7月の水害時にボランティアがどのように活動したかという事例報告や、県外の防災関係者などとの意見交換が予定されている。
また、県内各地で災害ボランティアのリーダーを育成する研修会を開催して、災害ボランティア活動の普及を進める。
さらに、災害ボランティア活動関係者、自治体関係者、学識経験者からなる「災害ボランティア活動促進懇話会(仮称)」を設置して、活動促進に関する条例の制定について議論していく。
県は、これらの事業についての予算案を、9月17日からの県議会に上程する。
県民生活部男女参画・県民活動課の担当者は、「7月の豪雨からの復旧には数多くの災害ボランティアが力になってくれた。フォーラムやリーダー育成講座は、この経験を県内外に伝える事業としたい。さらに、こうした活動が推進されていくために必要な条例の制定なども視野にいれて、懇話会で支援策を議論してもらいたい。」と語っている。