行政 : 「市場化テスト」民間提案募集
首相の諮問組織「規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)」は、10月18日から11月17日まで、公共サービスの担い手を幅広く官民の競争入札で決める「市場化テスト(官民競争入札制度)」について、企業、NPO法人など民間からの提案を募集する。
現在、政府は構造改革の推進について、小泉首相を本部長とする「内閣官房構造改革特区推進本部」、「内閣官房地域再生本部」、「内閣府規制改革・民間開放推進本部」の3つの機関が、内閣府に設置されている民間人中心の諮問組織「規制改革・民間開放推進会議」と連携しながら取り組んでいる。
規制改革・民間開放推進会議では、10月18日から11月17日まで、「市場化テスト(官民競争入札制度)」の対象事業等に関する提案を募集する。
「市場化テスト(官民競争入札制度)」とは、これまで国等(各府省の内部部局、外局、地方支分部局に加え、独立行政法人、特殊法人等を含む。)が提供してきた、あるいは今後提供する予定となっている公共サービスについて、透明・中立・公正な競争条件の下、官と民との間で競争入札を実施し、その提供主体・提供手法を決めていく新たな制度。
官民競争入札の結果、価格と質の面でより優れた主体が落札者となり、サービスを提供していくことになる。
「市場化テスト」は、既に多くの先進諸外国(米・英・豪等)において実施されており、例えば、失業者の就労支援、刑務所の運営、旅券申請の受領や手数料の徴収などの様々な公共サービスが対象となってきている。
今回、民間事業者等から募集する提案は、来年度に実施する国の「モデル事業」を選定していくことを目的に行うもの。
具体的には、「市場化テスト」の対象としてどのような事務・事業が考えられるか、即ち、官が担っている事務・事業のうち民間でも行えるものは何か、またその実施に当たり障害となり得る法規制や官民間の競争条件の不均衡をどのように是正していくか、についての提案を募集する。
企業、NPO、個人など、だれでも提案することができる。
提案された事業については、規制改革・民間開放推進会議が各省庁と調整して、年内に対象事業を決定する。
「市場化テスト(官民競争入札制度)」に関する民間提案の募集については、規制改革・民間開放推進会議のサイト内、下記を参照のこと。
http://www.kisei-kaikaku.go.jp/minutes/meeting/2004/06/item02_2.html