行政 : WWFが始める「温DOWN化計画」
1月17日、WWF((財)世界自然保護基金ジャパン)は、京都議定書が来月発効することを記念し、「温DOWN化計画」キャンペーンをスタートさせた。NGOや企業、行政ともタイアップし、市民が参加できるさまざまな温暖化防止のための行動を提案していく。
WWFは、170を超える国で活動する世界最大規模のNGO。2月16日に京都議定書が発効することを記念し、現在、19カ国で温暖化防止キャンペーンを進めている。このキャンペーンは、その一環で行われるもの。
WWFがこのたび開始した「温DOWN化計画」は、環境NGOのみならず、環境省や産業界とともに取り組むもの。企業からは現在、NTTデータ、ソニー、佐川急便、東京ガス、虎屋などの協力をとりつけている。
キャンペーンは、京都議定書が発効する2月を中心に、11月ごろまで実施される。
計画では、温暖化の影響や体験談を募集する「身近に感じる温暖化ストーリー」(協力:NTTデータ)、宅配時にこの計画の紹介パンフレットを配布する「よりクリーンな物流へ」(協力:佐川急便)、未来のエネルギーとして期待される水素関連技術の紹介をする「燃料電池住宅&水素ステーション見学会」(協力:東京ガス)などが予定されている。
京都議定書が発効する2月16日には、ソニースクエア(銀座数寄屋橋)で記念イベントも開かれる。
WWFは、「温暖化を防止するためには、市民ひとりひとりがその必要性を認識し、できることを地道にやっていくしかない。そのような意味で、温暖化防止につながる行動を具体的に提案していくのが今回のキャンペーン。企業や他のNGOなどと連携することで、そのアクションメニューを増やしていくことができる」と、多くの市民がこのキャンペーンに関心をもち、参加していくことを訴えている。
キャンペーン専用のホームページも開設された。「温DOWN化計画」に参加する主体を結びつける「プラットフォーム」のような位置づけで、ここから今後の動きや参加団体のホームページなどにアクセスすることができる。
「温DOWN化計画」のウェブサイトは以下。
http://www.ondown.jp/