行政 : ツナミ募金、NPO/NGOは約5億円強
特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)の調べで、スマトラ大地震・インド洋大津波に関連したNPO(NGO)などへの募金額が明らかになった。2月9日のシーズ主催の記者会見で発表したもの。これによれば、同災害の救援・復興などの人道活動を行っている29団体が集めた寄附金合計は約5億3千万円。1団体あたりの平均は、約1800万円となっている。
国際協力NGOセンター(JANIC)は、スマトラ大地震・インド洋大津波を受け、現地で救援・復興などの人道活動を行っている日本のNPO(NGO)29団体と、日本ユニセフ協会、および日本赤十字社の、同被害に関する寄附の状況を調査。それぞれの寄附金額を発表した。
このJANICの調査によれば、NPO(NGO)29団体が、スマトラ大地震・インド洋大津波に関してのみ全国で集めた寄附金額は、2月4日現在、合計で5億2967万9604円となっている。
また、1団体あたりの寄附額の平均は1826万4814円であるが、中央値(寄附額の順に並べた時、中央にある寄附額)を見ると644万7305円と、さらに小さい寄附額になる。
一方で、財団法人 日本ユニセフ協会は1団体のみで約14億円、社団法人 日本赤十字社は1団体のみで約42億3700万円を集めている。
日本赤十字社は、NPO(NGO)の平均寄附額の232倍、中央値の657倍の寄附金を、1団体で集めていることになる。
率(パーセント)で見ると、NPO(NGO)1団体あたりの集めている平均寄附金額は、日本赤十字社の0.43%、中央値の場合は0.15%と格差が際だつ数値となっている。
国際協力NGOセンター(JANIC)の中川圭吾氏は、「スマトラ大地震・インド洋大津波に関連して、現地に救援に入っている日本のNGOはかなり多い。これは、緊急に現地に入った団体に加え、もともと現地で活動しており、実績を積んでいた団体が緊急支援活動をしているから。しかし、そのような団体に十分に寄付がいっているとはいえないのが現状。現地で活動している日本のNGOは、すでに現地との信頼関係を築いており、きめの細かい効率的な活動をしている。そのような団体にも寄付が集まりやすくしてほしい」と話している。
国際協力NGOセンター(JANIC)の調査結果は、次のようになっている。
団体 | 寄付額(2月4日現在) | 税制優遇 |
1 | 176,000円 | |
2 | 296,031円 | |
3 | 1,500,000円 | |
4 | 2,750,000円 | |
5 | 2,800,000円 | |
6 | 3,101,467円 | |
7 | 3,364,702円 | |
8 | 3,450,000円 | |
9 | 3,466,000円 | |
10 | 3,992,838円 | |
11 | 4,193,500円 | |
12 | 4,600,000円 | |
13 | 5,470,627円 | |
14 | 6,000,000円 | |
15 | 6,477,305円 | |
16 | 8,000,000円 | |
17 | 9,000,000円 | |
18 | 9,900,413円 | |
19 | 13,440,000円 | 特増 |
20 | 15,000,000円 | |
21 | 15,000,000円 | |
22 | 16,500,000円 | |
23 | 18,750,593円 | 特増 |
24 | 20,000,000円 | |
25 | 25,000,000円 | 特増 |
26 | 31,510,128円 | 認定 |
27 | 45,000,000円 | 特増 |
28 | 120,000,000円 | 認定 |
29 | 130,940,000円 | |
合計 | 529,679,604円 | - |
- 特増:特定公益増進法人
- 認定:認定NPO法人
団体名 | 寄付額合計 | 備考 |
NGO29団体合計 | 529,679,604円 | 2月4日現在 |
日本ユニセフ協会 | 1,400,000,000円 | 2月4日現在 |
日本赤十字社 | 4,237,000,000円 | 2月1日現在 |