行政 : 「震災劇」チャリティー公演
神戸市を拠点に活動している「劇団青い森」の阪神・淡路大震災をテーマにした演劇、「見えないネコ、声を出せない僕」が、3月25日から2年半ぶりに東京と兵庫で再演される。公演入場料の一部、会場での募金が震災復興支援NPOなどに寄付される。
「劇団青い森」は1980年10月創立。兵庫県神戸市を拠点とし、全国の小学校・中学校・高等学校、子ども劇場等で公演を行っている。
1995年の阪神・淡路大震災で被災した「劇団青い森」は、代表の細見圭氏が自らの体験をもとに震災をテーマにした脚本、「見えないネコ、声を出せない僕」を書き下ろし、1997年から上演。初演から5年間で21都道府県の学校を中心に357ステージを重ね、観客総数は22万5千人にのぼった。
この作品は、阪神・淡路大震災が引き金になり現実と過去の区別がつかなくなっている元出征兵士の老人、その老人をからかうことで大学受験のストレスを発散させる高校生、震災のショックから立ち直れない老人の孫娘の三者の交流を通じて、生きることの意味を問いかける内容。
今年、震災10周年をむかえ、「劇団青い森」は3年間のブランクを経て「見えないネコ、声を出せない僕」を再演する。東京と兵庫で全7公演。「全労済文化フェスティバル2005 チャリティー公演」のプログラムのひとつとして上演される。
東京公演は3月25日(夜)、26日(昼・夜)、27日(昼)の4公演。会場は東京・代々木の「全労済ホール・スペースゼロ」。一般4000円、小・中・高生2000円の入場料の一部が震災復興支援NPOなどに寄付される。
問合せ先はスペース・ゼロまで。電話03-5371-2697。
兵庫公演は4月1日(夜・於アルカイックホール・オクト)、2日(昼・於加古川市民会館)、3日(昼・新神戸オリエンタル劇場)の3公演。入場料は無料だが、当日チャリティーとして300円程度の募金を集め、震災復興支援NPOなどに寄付される。問い合わせは全労済兵庫県本部まで。電話078-371-6522(東支所)、0792-81-6031(西支所)。
劇団青い森のホームページは下記。
http://www.aoimori.co.jp/