行政 : 世界共同の貧困撲滅キャンペーン
2000年のミレニアムサミットで、2015年までに地球上の極限的な貧困を撲滅しようと世界各国の首脳が約束した「ミレニアム開発目標」の達成期限まで余すところ10年。世界各地の貧困撲滅運動の連携が進んでいる。5月26日、日本でも、NGO団体が中心となった「ほっとけない 世界のまずしさ 」キャンペーンの立上げの集いが東京で開催され、9月の国連総会に向けて他国との共同行動を図る。
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン は、日本の複数のNGOの連合ネットワーク・プロジェクト。NPO法人アフリカ日本協議会(AJF)、NPO法人オックスファム・ジャパン、オルタモンド、CSOネットワーク、NPO法人日本国際ボランティアセンターなどが参加している。
国際的には、キャメロン・ディアスさん、ジョージ・クルーニーさん、ブラッド・ピットさんなどが、日本では、中村勘三郎さん、柳楽優弥さん、藤原紀香さんなどが、このキャンペーンに協力している。
キャンペーンの目的は、2000年に開催された国連ミレニアムサミットで、世界各国の首脳が約束した、2015年までに地球上の極限的な貧困を撲滅するとした「ミレニアム開発目標」の達成を促すこと。昨年秋に「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン準備委員会が結成された。
具体的な目標としては、日本政府が主要な国際会議の場(7月のG8サミット、9月の国連ミレニアム・プラス5会合)と国内向けに、政府開発援助(ODA)の中心的かつ唯一の目的は貧困削減であると明言することを掲げている。
5月26日には、午後7時から「キャンペーン立ち上げの集い」が東京渋谷の渋谷勤労福祉会館で開催される。当日は、国際問題評論家の北沢洋子氏が問題提起を行い、今後の活動提案がなされる予定。入場料は無料。
このキャンペーンは、グローバルな貧困根絶キャンペーン(Global Call to Action Against Poverty: G-CAP、http://www.whiteband.org/)にも参加し、世界や他国のキャンペーンと協力、連携をしていくとしている。今後は、スコットランドで開催されるG8サミット直前の7月1日と、9月に開催される国連総会に合わせた9月10日に、世界で同時に共同行動を行うことなども計画している。
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンのサイトは下記。
http://www.hottokenai.jp/