行政 : 白いリボン運動、400万円を配分
阪神淡路大震災10周年を機に、今年1月に展開された第1回「白いリボン運動」(募金活動)では、総額で約630万円の寄付が集まり、そのうち400万円がNPOなどに配分されたことがわかった。5月20日、白いリボン運動実行委員会が発表した。
「白いリボン運動」は、震災時に「関西学院救援ボランティア委員会」(現・関西学院ヒューマンサービスセンター)が呼びかけて、震災の翌年にはじまった運動。
震災の犠牲者への追悼や支援者への感謝の念をこめ、「白いリボン」を胸につけ、互いの気持ちを確認しようというものだったが、2002年にいったん中断。しかし、大震災10周年の今年1月、地域再生やコミュニティの担い手として期待されるNPO支援のために、募金活動として復活した。
寄附者に白いリボンを配布し、着用してもらう形のもので、500円以上の寄付者にはキャラクターの白いかたつむりがデザインされたピンバッジも用意された。1月6日、16日、30日には全国一斉募金活動も実施された。
実行委員会によれば、この募金活動には全国37都道府県の292団体・個人が参加し、総額629万9174円が集まったという。また、この取り組みに対して、木口ひょうご地域振興財団からも300万円の助成金が提供された。
このうち、グッズ・ツール制作費などの活動費や事務局管理費などの経費を差し引いた約545万円のうち、400万円が、実行委員会からは独立した配分委員会の審査を経て、全国40の団体に配分された。余剰金は、翌年度配分への繰越となる。配分金額は、団体によって異なり、5万円から20万円まで。
白いリボン運動実行委員会代表の岡本仁宏氏は、「この運動は、市民社会を支える幅広い活動への民間による資金循環の仕組みのひとつ。今回の取り組みを通して、学ぶべき教訓・知恵も得ることができ、貴重な一歩だった。今後もより良い仕組みと成長できるよう努めていきたい」と語っている。
白いリボン運動の事業報告は、次のホームページから見ることができる。
http://www.brainhumanity.or.jp/whiteribbon/