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2005年08月11日 10:00

行政 : 立川市、自宅訪問で健康指導

 東京都立川市は、加齢などにより体力の低下を感じて家にこもりがちな市民の自宅に「健康づくりサポーター」を派遣する健康支援事業を始め、8月31日まで希望者を募っている。サポーターの派遣は、市内のNPO法人「ケア・センターやわらぎ」に委託して行う。

 

 今年度より立川市が開始した健康支援事業「いきいき健康づくり事業」は、健康に不安があったり、体力の低下を感じて家に引きこもりがちな市民の自宅に「健康づくりサポーター」を派遣するサービス。対象となるのは、40歳以上の立川市民。

 「健康づくりサポーター」が自宅を訪問し、その人の健康状態に合った軽体操等のプログラムを提供。半年にわたり月3回程度自宅を訪問して効果測定を行い、必要に応じプログラムを修正することで健康づくりの支援を行う。

 同市によれば、このような自宅での個別指導は全国初の試み。

 費用は1カ月500円。定員は200人。同市は、7月1日から8月31日まで希望者を募集している。

 希望者は、既往症や入院歴、体調、衰えを感じる場所などを記入する申込書を市に提出。「サポーター派遣会員」になると、自宅訪問による本人への聞き取り調査、主治医からの意見聴取などの後に「個別運動プログラム」が作成される。このプログラムに従って運動をしながら、半年にわたり月3回程度、自宅で効果測定を受け、必要に応じプログラムを修正してもらう。

 立川市は、「健康づくりサポーター」の派遣を市内のNPO法人「ケア・センターやわらぎ」(代表理事:石川治江)に委託する。

 「ケア・センターやわらぎ」は、1987年3月に設立。「24時間365日の在宅福祉サービス提供」により、高齢者や障害を持つ人の生活を支援している。2000年1月にNPO法人の認証を取得。2001年3月には、福祉系NPOとして、日本で初めてISO9001を在宅福祉サービス4事業にて取得している。

 「ケア・センターやわらぎ」は、在宅福祉事業で蓄積したノウハウを活かして、ホームヘルパー2級以上、理学療法士、看護師、介護福祉士などの資格を持っている人を、「健康づくりサポーター」として会員の自宅に派遣する。

 立川市保健課の担当者は、「中高年向けの体操教室などを開催しても、健康に不安があったり、体力の低下を感じている人は参加しづらいようだ。そういう人たちに、その人の健康状態に合った軽体操などのプログラムを作成して、自宅で健康づくりに取り組んでもらえればと思う。経験豊富なホームヘルパーが自宅訪問することで、その人の住宅環境、生活スタイルなどにも配慮した、きめの細かい健康指導ができると期待している。また、自宅訪問を希望しない人には、市の施設、団地内の集会室などを活用して個別指導を行うことも考えている。さらに、体力に応じて、市が開催する体操教室などへの参加も促したい。」と、抱負を語った。

 立川市の「いきいき健康づくり事業」は、下記の同市サイトを参照のこと。

 http://www.city.tachikawa.tokyo.jp/jp/

 「ケア・センターやわらぎ」のサイトは、下記。

 http://www.yawaragi.or.jp/

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