行政 : ITS Japan、28日にシンポ開催
今年6月にNPO法人として発足した「ITS Japan」は、道路交通が抱える事故や渋滞、環境対策などを、「情報化」と「知能化」で抜本的に解決するITS(高度道路交通システム)への取り組みを進めているが、10月28日には東京でシンポジウムを開催する。
ITSとは、Intelligent Transport Systemsの頭文字を取ったもので、道路交通が抱える様々な問題を、最先端の情報通信や制御の技術、つまり「情報化」と「知能化」により抜本的に解決していくシステム。単に道路交通だけに留まるのではなく、鉄道、航空、船舶など、異種の交通機関との連携も図るもので、新しい産業や市場を創り出す大きな可能性を持っている。
ITS推進のための世界会議も年に1回、1994年から開催されており、1995年には横浜、2004年には名古屋市と、日本では2回開催されている。ITS Japanの前身は1994年に設立された「道路・交通・車両インテリジェント化推進協議会(VERTIS)」だが、2001年に「ITS Japan」に名称を変更、今年6月にNPO法人化された。会長は、トヨタ自動車株式会社取締役名誉会長の豊田章一郎氏。
ITS Japanでは、世界の関係団体との連携、国内の官庁、関連団体、関連企業、アカデミアとの連携、ITSの普及・促進活動、ITS国際標準化のための活動支援などを実施している。
ITS Japanによれば、カーナビ、VICS、ETC等で代表される日本のITSは、世界のトップレベルにあり、現在は、いわゆるセカンドステージに入っているという。
今後は、それぞれのシステムが、相互に連携・融合し合い、社会に広く深く浸透することで、安全・環境・利便性を飛躍的に向上させることを目指している。
ITS Japanでは、10月28日(金)10時半から午後5まで、「ITS Japanシンポジウム2005 セカンドステージを迎えたITS」を東京都千代田区の東京商工会議所「東商ホール」で開催する。シンポジウムに参加申込者で希望する人は、11月6日まで開催されている東京モーターショーの入場券ももらえる。シンポジウムの参加費は、一般5,000円、学生1,000円。
ITS Japanおよびシンポジウムの詳細情報・申込みは、次のホームページで。
http://www.its-jp.org/