行政 : 日本経団連、CSR推進ツール作成
10月4日、社団法人日本経済団体連合会は、企業が自主的にCSRを推進する上で役立てることのできる「CSR推進ツール」を作成して公開した。
社団法人日本経済団体連合会(以下、日本経団連)の社会的責任経営部会は、日本経団連の企業行動委員会と社会貢献推進委員会の合同部会。
10月4日に社会的責任経営部会のワーキンググループが公開した「CSR推進ツール」は、課題分野・ステークホルダー毎に諸課題を整理した「CSR主要要素のマトリックス」と、マトリックスに含まれる諸課題に対する具体的な事例を集めた「CSR主要項目と参考事例」の2つのツールからなる。
ツール1の「CSR主要要素のマトリックス」は、日本経団連の「企業行動憲章」と「実行の手引き」などを参考に、企業がCSRを実践していく上で必要と思われる項目を、課題分野・ステークホルダー毎に整理したもの。企業が自社の理念、組織、風土、経営環境、事業戦略に照らし合わせて、CSRの取り組み分野の選択や優先順位づけをする際の参考となる。
ツール2の「CSR主要項目と参考事例」では、「CSR主要要素マトリックス」の各項目に該当する参考事例として304事例を掲載。これらの参考事例は、規模・業種を問わずあらゆる企業がCSRを実践する折に参考になるようにと、先進的なものから、多くの企業で実践されている一般的なものまで幅広く集められている。
このツールを具体的に活用する方法としては、ツール1の「CSR主要要素のマトリックス」を用いて自社にとってのCSR分野を把握。あわせて今後の取り組み分野の選択や優先順位付けを、自社の理念、ステークホルダーの期待などを踏まえて行う。その後、ツール2を参考にして社内体制を整備してCSR活動を具体化し、その後は、ツール1と2を参照しながら自社の取り組みを定期的に確認してレベルアップしていく、といった方法を想定している。
「CSR推進ツール」は、日本経団連のホームページ、下記よりダウンロードできる。
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/csr/tool.pdf