行政 : 虎の監督、トラを救う
3月6日、阪神タイガースの岡田彰布監督は、絶滅の危機にある野生のトラを救う活動を応援すると発表。NPO法人「野生生物保全論研究会」を通じて、インドで保全活動をしているレンジャーに、公式戦の勝利数と同数の「パトロールキット」を寄附する。岡田監督は虎ファンにも、協力の寄附を呼びかけている。
「野生生物保全論研究会」は、人間と野生生物との共存関係をつくることで野生生物を保全し、それによって現在および将来世代の豊かな自然環境を実現することを目指すNPO法人。野生動物保全のための理論的研究に加え、ワシントン条約の遵守と強化運動、トラとゾウの保護基金による現地の活動支援、野生動物保全教育などに取り組んでいる。
「野生生物保全論研究会」によれば、かつてはアジアに広く分布していた野生のトラは、この100年間で95%も減ってしまい、現在では約5,000頭が点々と分布しているに過ぎず、絶滅の危機に瀕しているとのこと。その主な原因としては、毛皮や漢方薬用の虎骨を目的とした密猟が後を絶たないことがあげられている。
「野生生物保全論研究会」では、トラ保護基金を設けて、1997年から、ロシアやインドなどトラの生息地における密猟パトロールなどを行っているレンジャーやNGOに活動資金を助成している。
今回、阪神タイガースの岡田監督が寄附するのは、インドの保護区で密漁パトロール活動を行っているレンジャーの装備キット(1キット約9000円相当)。このキットには、帽子、リュックサック、雨具、防寒着、グランドシート、靴、寝袋、懐中電灯、水筒の9点がセットされている。
岡田監督は今シーズン、阪神タイガースの公式戦の勝利数と同数のパトロールキットを寄附する。
合わせて、岡田監督は虎ファンに対しても、レンジャーパトロールキットへの寄附を呼びかけている。
寄附先は下記。
郵便局 口座番号:00170-7-355897
加入者名:トラ保護基金・ゾウ保護基金
※通信欄に「タイガース」と明記すること。
岡田監督からのメッセージ、寄贈先などの詳細は、下記の「野生生物保全論研究会」のサイトを参照のこと。
http://www.jwcs.org/