行政 : 視覚障害者の登山を支援するTシャツ発売
(株)ゴールドウインは、同社のアウトドア・ブランド「THE NORTH FACE」(ザ・ノース・フェイス)から、視覚障害者のフリークライミングをサポートするNPO法人「モンキーマジック」を支援するTシャツを作製。7月1日から、全国の「THE NORTH FACE」直営店6店舗で販売を開始した。
岩登り(ロック・クライミング)に際して、用具を使わずに手足を使い、岩だけを手がかりにして岩場・岩壁を登ることを「フリークライミング」と呼ぶ。
「フリークライミング」では、上るための手段として道具を使わないことを前提としているが、落下したときの安全確保のための道具(岩に打ちつけられたボルトやピン、クライミングロープやハーネスなど)は用いられる。そのため、安全性の高いスポーツとして、自然の岩場だけではなく、室内のクライミング施設などでフリークライミングを楽しむ人も増えている。
NPO法人「モンキーマジック」(東京都、代表:小林幸一郎)は、フリークライミングが視覚障害者に好適であることを提唱し、活動を通じた視覚障害への理解振興を目指すNPO法人。
代表自身が視覚障害者になった後にもフリークライミングを楽しんできた経験を活かして、視覚障害者が晴眼者とともに参加するクライミングスクールの運営と、講演会や体験会の実施など様々な普及啓発活動を実施している。
株式会社ゴールドウインは、同社があつかうアウトドアブランド「THE NORTH FACE」(ザ・ノース・フェイス)から、「モンキーマジック」の活動を支援するTシャツを作成。7月1日から、「THE NORTH FACE」の直営店6店舗(札幌ファクトリー、仙台長町、原宿、名古屋ラシック、ギャレ大阪、ストア福岡)で販売を開始した。
1枚3990円。この収益の一部から、30万円が「モンキーマジック」に寄付される。
このTシャツの背中部分には、視力検査に使用するランドルト環(Cのマーク)とクライミング用の金具(カラビナ)がデザインされている。プリントされているメッセージの「No sight but On sight!」は、「見えなくっても、オンサイトで登れるぜ!」の意。「オンサイト」とはクライミング用語で、初めてのルートをまったく落ちずに登りきることを意味している。
また、胸部には、猿が上に向かって上り始める様子がワンポイントで刺繍されている。
色は視力に障害のある方にも見えやすいように、白っぽい岩場でも目立つ黒地と、黒っぽい岩場で映える黄色地の、コントラストがはっきりした2色となっている。
なお、このTシャツは、「モンキーマジック」へ一口4千円の寄附をした人にも送られる。
このTシャツの詳細は、NPO法人「モンキーマジック」サイト内、下記を参照のこと。
http://www.monkeymagic.or.jp/tnftee.html