行政 : 板橋区、福祉移動支援センター実験運用
東京都の板橋区は、1月9日から2月28日まで「いたばし福祉移動支援センター」を試験的に開設している。このセンターでは公共交通機関が利用できない高齢者や障害者を対象に、移動サービスに関する相談や、空き車両案内を行い、移動支援に対するサービスのあり方などを検証する。
公共交通機関を利用することが困難な高齢者や障害者が移動する場合、必要に応じて、個々に地域の移動サービス団体や福祉タクシーを調べて利用するのが実状。地域のこうしたサービスに関する総合的な相談・案内窓口がないことから、初めて利用する人にとっては、自分にあった移動サービスがわかりにくかった。
そこで、東京都の板橋区は、「いたばし福祉移動支援センター」を試験的に開設した。
運営主体は、同区内で移動サービスを実施しているNPO団体で組織する「板橋移送ネットワーク」。
開設期間は、1月9日から2月28日まで。
センターでは、一人では電車やバスなどの公共交通機関が利用できない区内の高齢者や障害者を対象に、「空き車両情報案内」を行う。この「空き車両情報案内」では、歩行困難な人が一週間以内に車いす対応などの福祉車両を利用したい場合に、センターに登録している事業者の空き車両を案内する。登録しているのは、板橋区内で活動する4つのNPO法人、2つの社会福祉法人、加えて、福祉タクシー事業者と板橋区ハンディキャブ事業者。
また、「相談窓口」も設け、センターに登録している事業者のサービス内容、自分に合った移動サービスが受けられるのはどこか、その料金体系、連絡先などを案内する。
試験期間中は利用者にアンケートをし、移動支援に対するサービスのあり方を検証し、ニーズを把握する。
「いたばし福祉移動支援センター」の詳細は、板橋区サイト内、下記を参照のこと。
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/fukushi/bf/sts-jikkenn.htm