その他 : NPO@PRO、NPO会計マニュアル公開
7月17日、NPO法人「NPO会計税務専門家ネットワーク」(略称:NPO@PRO)は、NPO会計マニュアル」を公開した。 このマニュアルは、簿記の知識も経理の経験もない人がNPOの会計担当者になったような場合を前提に、「最低限これだけは知っておいて欲しい」ということをできるだけやさしくまとめたもの。
NPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク(以下、「NPO@PRO」)は、NPOを支援しようとする全国の会計税務の専門家のネットワーク。シーズの「なんでも質問箱」のレギュラー回答者である公認会計士の赤塚和俊氏が理事長を務める。
平成15年に設立され、メーリングリストなどを活用して、NPOの会計税務に関する情報を共有したり、会計税務に関する議論を行うことによりメンバーの知識やスキルの向上を目指してきた。
また、全国各地で、研修会の開催や、相談会の開催、顧問の紹介などの、具体的な支援活動を展開。各地域における支援グループも立ち上げている。
7月17日、NPO@PROは、「NPO会計マニュアル」を公開した。
このマニュアルは、簿記の知識も経理の経験もない人がNPOの会計担当者になったような場合を前提に、「最低限これだけは知っておいて欲しい」ということをできるだけやさしくまとめたもの。
今年2月、このマニュアルの作成に携わった税理士の脇坂誠也氏は、作成に先立ち、同氏のブログを活用して、「NPO会計マニュアルについてどう思うか」、「会計のどんな点に困っているのか、理解できないのか」、「どんなテーマを取り上げて欲しいのか」といった点について意見募集を行った。
その結果、会計マニュアルに望むこととして、「NPOの会計担当者には一般的な会計知識が不足している人が多いことを踏まえたものを作って欲しい。」という声が多かったことから、初心者にもわかりやすい冊子にまとめることとなったとのこと。
このマニュアルは、A5版(A4二つ折り)の56ページ。以下の4章からなる。
まず第1章の「NPO会計の概観」では、所轄庁に提出する会計書類にはどのようなものがあるのか、現金出納帳と計算書類はどのような関係にあるのか、などを説明。
第2章の「勘定科目の設定」で、どのようにして共感を得、信用を勝ち取るような会計報告ができるのかを解説。
第3章の「帳簿の付け方」では、具体的にどのようにして適切なお金の管理ができるのかを示している。
また、第4章では相談の多い「設立初年度の会計」について解説している。
さらに巻末の「参考資料」には、収支計算書の勘定科目一覧、交通費精算書、支払証明書、経費精算書などを掲載している。
なお、このマニュアルは以下に掲載されており、無料でダウンロードできる。
http://www.npo-support.jp/npo_support/npo_kaikei_manual.php
脇坂誠也氏によれば、この「NPO会計マニュアル」は、無料の電子小冊子にすることによって、できるだけ多くの人に見てもらい、参考にしてもらい、NPOの会計にレベルアップに役に立ててもらいたいとのこと。また、電子冊子なので改定作業が簡易にできることから、今後もマニュアル利用者からの声を集めて、バージョンアップにつなげていきたいとのこと。
NPO会計税務専門家ネットワークのサイト、「NPO会計税務サポートサイト」は、下記。
http://www.npoatpro.org/potal/