その他 : メセナ活動費総額は約260億円
社団法人企業メセナ協議会は、2007年4月に全国の上場企業、協議会会員企業等計4,423社を対象に、メセナ(芸術文化支援)活動の動向について、アンケートによる調査を実施。10月25日に結果を公表した。メセナ活動費総額は回答した421社の合計が256億8,647万円。1社当たりの平均活動費総額は6,101万円だった。
社団法人企業メセナ協議会では、民間の芸術文化支援に関する「メセナ活動実態調査」を1991年より実施している。
同協議会は10月25日に2006年度の「メセナ活動実態調査」を公表した。
調査の対象は全国の上場企業、非上場売上高上位300社、企業メセナ協議会会員企業、メセナアワード応募企業など、合計4423社。有効回答数は690社(15.6%)。2006年4月1日から2007年3月31日(2006年度)のメセナ活動について調査を行った。
調査実施期間は今年の4月から5月。
調査方法は郵送によるアンケート調査。
2006年度にメセナ活動を実施したと回答した企業は、これまでで最も多い475社(68.8%)。
1社当たりの平均活動件数は5.9件。
メセナ活動費総額については421社が回答、その合計は256億8,647万円で、1社当たりの平均活動費総額は6,101万円だった。なお、活動費総額1,000万円未満の企業が49.2%を占め、1,000万円以上1億円未満は、35.6%、1億円以上は15.2%だった。
メセナ活動の目的については、複数回答で「社会貢献の一環として」と答えた企業が92.2%でトップ。続いて「地域社会の芸術文化振興のため」が66.9%、「芸術文化全般の振興のため」が53.5%。第4位の「長期的に見て自社のイメージの向上につながるため」(52.0%)を上回っている。
社会的責任(CSR)の一環として位置づけているかどうかの問いには、65.1%の企業が「位置づけている」と回答。調査を開始した2003年度(51.1%)から毎年着実に増えているとのこと。
メセナ活動において重視した点としては、複数回答で、「地域文化の振興」が62.1%で最も多く、「芸術文化の啓発・普及」(57.5%)、「青少年への芸術文化教育」(34.3%)と続く。
「メセナ活動を通じて企業が得たこと」についての質問では、複数回答で、「地域との関係がより深まった」(64.8%)との答えがトップ。2位が「企業イメージやブランド価値が向上した」(55.8%)、3位が「自社について広く知られるようになった」(39.2%)となっている。
「2006年度メセナ活動実態調査」の結果は、企業メセナ協議会サイト内、下記に掲載されている。
http://www.mecenat.or.jp/news/pressrelease/release.html