その他 : DV被害者支援の融資受付スタート
NPO法人全国女性シェルターネットは、昨年11月23日に、ドメスティック・バイオレンス(DV)被害当事者の生活再建に必要な資金を無利子で融資する基金、「DV被害当事者サポートPMJ基金」を創設。4月1日から、融資の受付を開始する。
NPO法人全国女性シェルターネット(以下シェルターネット)は、DVなどの「女性に対する暴力」を根絶することを目指し、全国規模で情報交換とネットワークを形成している団体。シェルターネットは、現場の被害者や支援者の声を国政に届けることにより、DV法制定やその改正に寄与してきた。
1998年に発足し、2003年にNPO法人となっている。
昨年11月23日、シェルターネットは、DV被害当事者の生活再建に寄与し、経済的自立が困難である女性に対する支援基盤となることを目指し、DV被害当事者の生活再建に必要な資金を無利子で融資する基金、「DV被害当事者サポートPMJ基金」を創設した。
この基金設立の原資として1,000万円を拠出したのは、フィリップ モリス ジャパン株式会社(以下PMJ)。あわせて、企業や一般からの寄付も受け付けている。
PMJは、2003年よりシェルターネットが開催する全国シェルターシンポジウムを支援。
DV被害者に、より直接的な支援を提供する方法について昨年から検討を始め、シェルターネット代表者らと相談を重ねてきた。
多くのDV被害者にとって、シェルターを退所して自立する際のアパート賃貸費用や子どもの養育費用は重い負担となっており、これに対して十分な資金的援助がない状況にあることから、被害当事者への自立支援基金の設立を応援することとを決めたとのこと。
融資対象となる費用は、下記の7費用。
1)生活資金用
2)転宅費
3)子どもの養育費用
4)医療費
5)起業費
6)就労に向けた支度費用
7)その他必要と認める費用
希望者は、シェルターネット登録団体(現在60団体以上が参加)で入手した申請書に返済計画書を添えて申請。融資申請の際には、シェルターネット登録団体代表者の同意が必要。
返済方法、期限・完納予定日は本人が設定することができる。当初の返済計画書に基づく返済がやむを得ない事由により、長期にわたり返済不可となる可能性が生じた場合は「返済計画変更届出」を提出することとのこと。
シェルターネットでは、4月1日から、融資申請を受け付ける。
「DV被害当事者サポートPMJ基金」の詳細は、下記を参照のこと。
http://www.philipmorrisinternational.com/JP/pages/jpn/press/pr_20071123_jp.asp