行政 : さいたま市、シニアの社会参加バンク開始
さいたま市は、新年度から60歳以上の高齢者の社会参加を促進するため、ボランティア活動を対象とした「人材バンク事業」をはじめる。4月には浦和駅東口に事務所を設置。同事務所と各区役所で登録受付を開始する。
さいたま市が4月から登録を開始する「シルバーバンク」は、次の4つの人材バンクの総称。
1)シニアパワー人材バンク
NPOやボランティアへの参加を希望する人を登録するもの。
2)シニアボランティアバンク
高齢者がつくるボランティア団体を登録するもの。
3)シニア指導者人材バンク
社会教育施設などでの分野で講師や指導者をボランティアで勤めたい人を登録するもの。
4)企業等OB人材バンク
現役時代の経験をボランティア活動に活かしたい人を登録するもの。
これらの人材バンク運営の基盤となる人材登録データの管理、情報の発信などのシステムについては、3月には運用テストを行う予定。
また、人材と活動のマッチングについては、民間から4人のコーディネーター候補者を既に選定をし、3月に10区の高齢者相談員等とあわせて研修を実施をして、コーディネーターになってもらうとのこと。
このシルバーバンクの事務所は、同事業が地域のボランティアグループやNPOなどの市民活動と密接な連携が必要となることから、昨年10月、浦和駅東口に開設した「コムナーレ」9階の市民活動サポートセンター内に4月から設置。同事務所と各区役所で登録を開始する。
さらに、シルバーバンクへの登録までは及ばないが、新たに第二の人生のスタートを切ろうと考えているシニア層を対象として、「(仮称)生き方発見セミナー」を年2回開催し、シルバーバンクへの登録を呼びかけていく。
さいたま市は、子育て支援、防犯、環境保護などの様々な分野に、経験豊富な高齢者のボランティアが参加することを期待しているとのこと。