その他 : 日本ファンドレイジング協会、大会を開催!
日本ファンドレイジング協会(JFRA)(東京都 代表理事:堀田力 NPO法人申請中)は、2月6・7日に初のファンドレイジング大会「ファンドレイジング・日本2010~共感と感動の循環、始まる~」を開催する。感動と笑顔を与えた団体を表彰する「第1回ファンドレイジング大賞」も募集中。運営ボランティアやスカラーシップも受け付けている。
「ファンドレイジング(Fundraising)」とは、寄付を集めるなどして、民間非営利組織(NPO)が資金を開拓・調達していく活動のこと。定訳はまだ定まっていないが、「資金開拓」や「資金調達」と訳される。同様の単語として、「ファンドレイズ(Fundraise)」があり、ファンドレイジングを担当する者を「ファンドレイザー(Fundraiser)」と呼ぶ。日本ではまだ馴染みの薄い単語や概念だが、日本ファンドレイジング協会の活躍もあり、徐々に浸透している。
日本ファンドレイジング協会は、日本における寄付文化の革新を目指し、2009年2月18日に設立された任意団体(現在、NPO法人認証申請中)。「寄付という行為が高く評価され、ファンドレイジング担当者が誇りと自信をもって、仕事を遂行し、また、寄付者が幸せと満足を実感できる新しい寄付社会を創造していきます。」とミッションを掲げている。
参考ニュース 「来春、日本ファンドレイジング協会が発足!」(2008/11/28)
/2008/11/その他-来春、日本ファンドレイジング協会が発/
設立に当たっては、30名の発起人呼びかけ人が賛同を呼びかけ、これに全47都道府県・世界5ヶ国から580名が設立発起人として参加。シーズ・市民活動を支える制度をつくる会は設立準備を担い、2月18日の「日本ファンドレイジング協会設立記念シンポジウム~寄付文化革命、始まる!~ 」を協会と共催で開催。
当日は米国ファンドレイジング協会(AFP:Association of Fundraising Professionals)のCEOポーレット・マエハラ氏が特別基調講演、全国各地から会場が満員となる360名が参加し、会場は寄付文化の革新へ向けた熱気に包まれた。
参考イベント報告 「日本ファンドレイジング協会 設立記念シンポジウム ~寄付文化革命、始まる!~」
/2009/02/日本ファンドレイジング協会設立記念シンポジウ/
その後、協会は「ファンドレイジングセミナー2009やファンドレイジング研究会の開催」や「寄付者権利憲章の策定」、「ファンドレイジングジャーナルの発行」など、日本の寄付文化の革新に向けて、活発に事業を展開している。
●ファンドレイジング大会「ファンドレイジング・日本2010~共感と感動の循環、始まる~」
今回が初開催となるファンドレイジング大会「ファンドレイジング・日本2010~共感と感動の循環、始まる~」もその一環。全国各地からファンドレイジング担当者をはじめ、ファンドレイジングに関わる関係者が一堂に会し、成功事例を数多く集め、学び、気づき、感動でいっぱいの場として、2日間に渡って開催される。会場は東京・赤坂の日本財団ビル内。日本財団は本事業への助成も行っている。
大会は事前申込制で、定員は250名。誰でも参加することができる。参加費は会員が6,000円、非会員が11,000円。
大会のために、ヨーロッパ・ファンドレイジング協会(EFA:European Fundraising Association)の副会長ロバート・カワルコ氏が来日。特別基調講演「ヨーロッパにおけるファンドレイジングの動向」にてヨーロッパにおける市民セクターと寄付の潮流を報告する。
他にも、24にのぼるセッション(下記参照)が設けられており、日本におけるファンドレイジングについて幅広く深く学ぶことができる。現在参加者を募集中。
※詳細内容やお申し込みは日本ファンドレイジング協会内、下記特設サイトへ。
⇒ http://jfra.jp/frj2010/
●第1回ファンドレイジング大賞(FUNDRAISING of the Year)
また、寄付の成功事例を明らかにすることで、日本全国に新しい寄付文化を生み出していくため、「第1回ファンドレイジング大賞」も実施。人々に感動と笑顔を与えたファンドレイジングを全国から募集し、選考の上、表彰する。
対象は2009年(1月~現在)に、NPO(法人格は問わない)としてファンドレイジングを行った団体。応募は自薦・他薦を問わない。所定の推薦書に記入し、協会へ送付する。締め切りは2009年12月31日。
堀田力氏が委員長の日本ファンドレイジング協会選考委員会が、ファンドレイジングの先駆性や共感性、感動性、連鎖性などを基準に、書類審査とヒアリングで選考。
大会2日目のクロージングセッションにて、大賞が発表され、受賞団体には賞状とトロフィーが贈られる。現在、推薦を広く募集中。
※大賞の内容や推薦書ダウンロードは協会内、下記ページへ(URLは短縮サービスを利用)
⇒ http://bit.ly/4ySLEJ
元シーズ・市民活動を支える制度をつくる会のスタッフで、現在は日本ファンドレイジング協会事務局次長として活躍している徳永洋子氏は、「『ファンドレイジング大会・日本2010』では、日本中で、どんどん広がってきている、NPOのファンドレイジング(資金調達)の成功事例やノウハウ・ツール等を皆さんと御一緒に学んでいきたいと考えています。24のセッションを通じて、学び・気づき・感動でいっぱいの2日間です。」と大会を紹介。
「年に一度、NPOの生み出す価値と、その可能性を実感できる、この大会に、ぜひご参加ください。」と参加を呼びかけている。
「クロージングセッションでは、『日本ファンドレイジング大賞』の贈呈を行います。今年1年間、寄付を通じて、社会に感動と元気を与えたNPOを顕彰させていただきたいと考えています。自薦、他薦を問いません。奮って御応募ください。」とも述べ、ファンドレイジング大賞への応募も呼びかけている。
●運営ボランティア・スカラーシップ
協会では、大会の運営ボランティアや学生のスカラーシップも募集中。
運営ボランティアのために「JFRAボランティアデー」が、12月16日に協会事務所にて開催される。
ファンドレイジング・日本2010に無料で参加できる「JFRAスカラーシップ制度」(参加した2セッションの報告が必要)も設けられる。
※運営ボランティアやスカラーシップ制度については下記ページへ(URLは短縮サービスを利用)
http://bit.ly/7Ih21B
ファンドレイジング大会や大賞、ボランティア、スカラーシップなどに関する各種問い合わせは、日本ファンドレイジング協会まで。
〒105-0004 東京都港区新橋4‐24-10 アソルティ新橋302号
電話:03-6809-2590 FAX:03-6809-2591
info@jfra.jp http://jfra.jp
http://blog.canpan.info/jfra/
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★ファンドレイジング・日本2010★
~共感と感動の循環、始まる!~
■日時:2010年2月6日(土) 7日(日)
2/6(土) 10:30 ~ 18:15(18:30より懇親会を予定)
2/7(日) 10:30 ~ 17:30
■場所:日本財団ビル(東京都港区赤坂) :定員250名【事前申し込み制】
■参加費:会員 6,000円 非会員 11,000円 (懇親会 4,000円:定員100名)
(お申込み時に会員になると、割引適用となります)
■申し込み締め切り: 1月29日(金) ※先着順となります。
詳細内容やお申し込みは特設サイトへ⇒ http://jfra.jp/frj2010/
■プログラム
2/6(土)------------------------
●開会挨拶 堀田力(日本ファンドレイジング協会代表理事)
●特別基調講演「ヨーロッパにおけるファンドレイジングの動向」
ロバート・カワルコさん(ヨーロッパ・ファンドレイジング協会副会長)
●セッション1「地域における資金循環へのチャレンジ」
~地域ファンドを10倍育て、10倍活用するには
米田佐知子さん(神奈川こども未来ファンド)
深尾昌峰さん(京都地域創造基金)
●セッション2「楽しみながらファンドレイジング」(イベント型ファンドレイジング)
~ドネーションパーティ、チャリティコンサート、落語と共同したイベントなど事例を一挙公開
小川宏さん(Room to Read)
鎌倉幸子さん(シャンティ国際ボランティア会)
堀江良彰さん(難民を助ける会)
●セッション3「もったいない」文化にマッチしたファンドレイジング
~書き損じ葉書回収で年間6千万円のファンドレイジング
渡邊清孝さん(ハンガーフリーワールド)
●セッション4「理解されにくいテーマのファンドレイジング」
~いかにして「日本国内の難民支援」をテーマとして支援を広げたか
鹿島美穂子さん(難民支援協会)
●セッション5「広報力アップセミナー」
~プロが悔しがるNPOのコミュニケーション。「それは代理店にはできない!」
林 直樹さん(株式会社電通)
●セッション6「組織のみんなでファンドレイジング」
~実務担当者を「育てる」ための指導者育成講座
津田和泉さん(シーズ・市民活動を支える制度をつくる会)
※注意、このセッションのみ15:00-18:15の開催です
●セッション7「公益認定取得の考え方とポイント」
~自団体の成長にとって最適な公益法人化を検証する~
金沢俊弘さん・長沼良行さん(公益法人協会)
●セッション8「地域を活性化するファンドレイジング」
~商店街を活性化させた落語の寄席「繁盛亭」を実現させたファンドレイジングとは
土居年樹さん(天神橋筋商店連合会会長)
●セッション9「『三方よし』で世界を救うショッピング」
~コーズリレーティッドマーケティングの最新トレンド、そして自分の団体に活かすために
野村尚克さん(コーズブランド・ラボ)
●セッション10「大学のファンドレイジング」
~東大130億は本物か
小野寺達也さん(Japan Treasure Summit事務局)
●セッション11「オンラインコミュニティをファンドレイジングに活かす」
~SNS, Twitter, Facebook, ブログ、さまざまなICTを活かした支援者拡大方法
肥田野正輝さん(インフォラウンジLLC)
●懇親会(6F食堂) 18:30-20:30 会費/4,000円
2/7(日)------------------------
●セッション12「新しい発想での支援者・会員拡大」
~急成長する、かものはし、フローレンスの支援者拡大へのチャレンジ
山元圭太さん(かものはしプロジェクト)
堀江由香里さん(フローレンス)
●セッション13「ファンドレイジングの7つの原則・7つのステップ」
~「ファンドレイジング体質」を改善する戦略設計
鵜尾雅隆さん(日本ファンドレイジング協会常務理事)
●セッション14「企業とのコミュニケーション・スキルアップセミナー」
~企業訪問時のコミュニケーションをワークショップ体験型で習得
伊藤清和さん(元・富士ゼロックス東京株式会社)
●セッション15「遺贈寄付の受け入れ体制を整備しよう!」
~遺贈寄付を受ける際のポイントを早坂税理士が解説
早坂毅さん(税理士)
●セッション16「篠塚建次郎対談」
~パリ・ダカールラリー篠塚建次郎が語る「夢を支援してもらうには」
篠塚建次郎さん(ラリードライバー)
聞き手/山元香里さん(フリーアナウンサー)
●セッション17「善意・感動がめぐるファンドレイジング」
~ハンセン病患者の寄付が生み出した「幸せの連鎖」、そしてバングラデシュの人たちが感動し、変わるきっかけとなった、「日本人の寄付」のストーリーとは
豊永真誠さん(小浜市社会福祉協議会)
藤岡恵美子さん(シャプラニール=市民による海外協力の会)
●セッション18「組織の成長を実現する経営方針とファンドレイジング」
~NPO法人ACEの成長の軌跡と課題~
岩附由香さん(ACE)
●セッション19「助成金ゲットの秘訣」
~助成金獲得ノウハウ、一挙公開
徳永洋子さん(日本ファンドレイジング協会事務局次長)
●セッション20「寄付控除を受ける組織になろう!」
~認定NPO法人、公益法人になるための戦略とノウハウ
脇坂誠也さん(NPO会計士ネットワーク)
●セッション21「もっと伝える!もっと伝わる!」
~広報ツールの見直し道場
白土謙二さん株式会社 電通
●セッション22ゼロからはじめるファンドレイジング
~ゆるやかに悩みを「語り合い」ましょう
大澤龍さん(日韓アジア基金)
米田佐知子さん(神奈川こども未来ファンド)
横田能洋さん(茨城NPOセンター・コモンズ)
●セッション23データベースで最適化するDRM (Donor Relationship Management)
~寄付者コミュニケーションの効率化をはかるためのデータベースマネジメント
吉田憲司さん(株式会社ファンドレックス)
●クロージングセッション 「日本の寄付文化の革新を目指して」
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