シーズの顔
池本桂子(いけもとけいこ)事務局長
「できるだけ多くの人と一緒に制度をつくる」
このプロセスを大切に、シーズの事務局長として、人と人をつなぎ、その調整を担当しました。
今回の抜本改正は、これまで何年も要望書を出し続け、今年こそ、今年こそと言いながらなかなかチャンスに恵まれず、この機会を逃したら次はいつ…という状況だったので、奇跡的なタイミングでの実現は本当によかったと思います。
市民・議員・政府、力を尽くした全ての人々の頑張りが、少し前では実現しなかったであろう大改革をなしとげました。
特に、申請要件の大幅緩和、申請窓口をより身近にする都道府県移管など、認定NPO法人を増やすための改正を、NPO法に書き込めたことは大きな成果だと思います。
今後は、「参加型アドボカシー」(市民自らが政策を提言し、実現する活動)の手法をひろげていきたいです。
社会のあらゆる問題は、突然どこかから大きな問題がふってくるのではなく、市民ひとりひとりの問題が積み重なった結果。その課題に現場で向き合い、寄り添っている人たちの声が政策に反映されないのはもったいない!
「社会をデザインする」のは議会や行政だけでなく、みんなでやったほうがいいんだよ、と広く伝えたい。人と人とのつながりの力で、新しい社会をつくっていけたら、と思います。
シーズはこれまで「いい仕組みができたら解散する」とよく言ってきたので、新寄付税制とNPO法改正が成立した今、もうやることないでしょ、ゆっくり休んでね、と言われたりしますが(笑)
この新しい社会の仕組みがきちんと運用されるためには、やるべきことがまだまだあるし、参加型アドボカシーが当たり前のこととして社会に定着するよう、これからも頑張っていきたいです。
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