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事業提案、助言をつうじて、幼児の自然体験機会の増大と指導者育成機会をつくる/環境レイカーズ(滋賀県)

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1. きっかけ

県内の調査で幼児期の自然体験活動が不十分であることから、見直しを提案

滋賀県では、2001年滋賀県環境学習懇話会で「滋賀らしい環境学習を進めるために」が提言され、特に幼児期における体験をつうじた環境学習の重要性が示された。その後「幼児自然体家県方環境学習検討委員会」が設置され、県として事業が取り組まれた。
その後、アンケートや聞き取り調査を行ったところ、次の3つの視点で行われていることがわかった。1、散歩など自然のある場所に出かける。2、園内で飼育栽培する。3、自然物をつかったクラフト活動をする。このことから自然を五感を通して感じたり、幼児の感性に響いたりする活動が不十分であると考えた。幼児期において自然を体感する活動は、その後の環境意識や価値観にも影響することから、保育内容や年間カリキュラムの見直しを提案するきっかけとなった。

2. 政策提言で得られた効果

自然体験活動の知識ある指導者の増加、環境意識を明確にした保育の充実

県の事業として、「幼児期における自然体験型環境学習」が行われた。内容は調査研究、指導者研修、公開保育、保育プログラムおよびカリキュラムの作成である。この事業の主たる指導助言に関わり、今現在 県内の保育所 幼稚園等の半数以上はこの事業に関わり、多くの保育士、幼稚園教諭が研修をうけ、地域の自然環境に合わせた体験活動が行われるようになった。効果として、自然がある場所に出かけられる知識のある指導者の増加や伝えたい環境意識を明確にした保育の充実、家庭での環境負荷を軽減する活動の普及、子どもたちにとって、地域の自然が守るべき対象になっていることがあげられる。

3. 政策提言をするときに留意したこと、大切にしたこと

幼児も一人の県民、幼児を中心に保護者、指導者への波及効果の大きさを訴えた

これまで実際に行われている事業は小学生以上が対象なものがほとんどであるため、幼児は環境学習という視点では光があたっていない世代であった。

幼児も1人の県民という視点とこの事業によってその保護者や指導者にも目が向けられ、環境意識を高める普及活動としての波及効果は大きいと訴えた。

行政内の横のつながりづくり

教育・保育部局と環境部局の横の連携にもつながることも留意した。

4.政策提言をしようとしている人へメッセージ

事業の提案をする際には、低予算で、一発の花火的なイベントで終わらないように留意している。まったく同じ事業が継続的に行われる保証はないので、目的達成のため毎年評価し事業改善している。そのためには、ぶれず、固執せず柔軟に事業を進めるように留意している。

 

■団体の紹介

環境レイカーズ http://www.kankyolakers.org/
2001
年発足。小中学校や地域等における主体的な環境学習の推進基盤づくりに資するため、体験型学習手法を中心とした環境学習事業の展開を図り、環境学習・環境保全分野において自主的な実践活動を行う人材の育成を目的に活動。エコスクール、幼児向け教室、看護師体験学習プログラムなど多角的に展開。


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