年間30,000人が訪れる世界的な彫刻公園
認定NPO法人が、多様な資金調達を実現
認定 | NPO法人アルテピアッツァびばい(北海道) |
炭鉱の小学校跡が、世界的な野外彫刻公園に
美唄(びばい)は北海道の道央にある人口2万4千人ほどの市です。かつては炭鉱の街として栄えましたが、現在は多くが閉山。「アルテピアッツァ美唄」はそうした炭鉱の近くにあった栄小学校の木造校舎・体育館を活用した野外彫刻公園です。美唄市出身で、世界的な彫刻家である安田 侃(かん)氏の作品が、北海道の雄大な自然と調和しながら展示されており、日本・世界各地から年間2~3万人が訪れます。作家(安田 侃氏)と美唄市が協力して1992年にオープン、2006年からはNPO法人アルテピアッツァびばいが指定管理者として3者協働運営を行っています。「カフェアルテ」や彫刻教室「こころを彫る授業」などの自主事業も展開し、市内外のスタッフ10名が働いています。
認定取得で寄付金額もアップ
NPO法人の活動資金は、市からの指定管理料が約4割を占めますが、来場者等からの寄付金450万円や、600人のポポロ市民(会員)からの会費も活動を支えています。認定取得後は、寄付金税額控除や特別損金算入のPRで、以前より寄付の口数がアップ、遺贈・相続財産寄付の打診もあるなど効果が表れています。認定を機にスタートさせた図書館事業「アルテ文庫」では、目標を上回る60万円の寄付が短期間に集まりました。