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翻訳と著作権 投稿者:鈴木暁 投稿日:2002/04/29(Mon) 10:22:00 No.1024
生涯教育関係のNPO法人役員です。翻訳家養成講座を実施し、翻訳書の出版を考えております。
著作権の消滅については、原著作者死後50年とか100年とか言われていますが、正確には何年なのでしょうか。
また、原著者の著作権が消滅していたとしても、最近再販された書物には、出版社に著作権があって、
その出版社から版権を取らなければ、翻訳出版できなくなるのでしょうか。
Re: 翻訳と著作権 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2002/04/29(Mon) 14:45:00 No.1025
鈴木暁さん

この質問は私の担当外だと思いますが、松原さんと轟木さんが5月15日ま
で訪米調査に行かれるそうですので、わかる範囲でお答えします。もし詳し
い方がいらっしゃいましたら、訂正、追補などお願いします。

> 著作権の消滅については、原著作者死後50年とか100年とか言われて
> いますが、正確には何年なのでしょうか。

著作権法で、著作者の死後50年と定められています。翻訳の場合も国内法
が適用されますので、国内で出版する限りは50年です。

> また、原著者の著作権が消滅していたとしても、最近再販された書物には、
> 出版社に著作権があって、その出版社から版権を取らなければ、翻訳出版
> できなくなるのでしょうか。

原著作者の著作権が消滅している場合は、誰でも自由に翻訳・出版できます。
なお、原著書から新訳を起こすのであれば構いませんが、既に翻訳出版され
ている出版物には翻訳者の著作権が発生しています。

また、原著作者の著作権が消滅していない場合でも、原著書の発行の翌年か
ら7年たっても日本語による翻訳物が発行されず、または発行されたが絶版
になっているような場合には、一定の手続きを踏めば翻訳出版が可能とされ
ています。詳しいことは文化庁にお問い合わせ下さい。

                     公認会計士・赤塚和俊

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