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総会の議決数の数え方について 投稿者:村上 投稿日:2002/05/08(Wed) 20:04:00 No.1071
総会の議決数(及び正会員数)の数え方について以下のような運用が可能か教えてください。
例えば、年会費1口1万円(入会金ゼロ)のNPOについて、
①個人であるAさんが3口3万円の年会費を払って入会した場合
②法人であるB社が100口100万円の年会費を払って入会した場合
それぞれの議決数(正会員数)は、①で3、②で100としても良いでしょうか?
(良い場合には、定款にその旨記載する必要はありますか?)
それとも何口会費を納めようと、同一人物(団体)であれば、①②いづれも1としか認められないのでしょうか?
ご回答よろしくお願いいたします。
Re: 総会の議決数の数え方について 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2002/05/10(Fri) 06:46:00 No.1072
村上さん

総会の議決権については年会費の口数等にかかわらず平等(一会員一票)が原則
です。この権利に定款で差異を設けることは可能ですが、社員平等原則の例外を
設けることは、よほど合理的な根拠がない限り認められないと解釈するべきです。

詳細については「NPO法人の社員総会Q&A」(熊谷則一著、花伝社刊)とい
う本があります。ご参照下さい。

                 公認会計士・赤塚和俊
Re: 総会の議決数の数え方について+破産時の債務者について 投稿者:村上 投稿日:2002/05/13(Mon) 19:05:00 No.1073
赤塚様

>総会の議決権については年会費の口数等にかかわらず平等(一会員一票)が原則
>です。この権利に定款で差異を設けることは可能ですが、社員平等原則の例外を
>設けることは、よほど合理的な根拠がない限り認められないと解釈するべきです。
>詳細については「NPO法人の社員総会Q&A」(熊谷則一著、花伝社刊)とい
>う本があります。ご参照下さい。

アドバイスありがとうございました。ご紹介頂いた本も読ませて頂きましたが、
会費額の多寡で議決権に差をつけることは資本の論理になってしまうから、
NPOの性格からして合理的な根拠にはなり得ないと考えればよろしいのでしょうか?

それから、全然話題が変わるのですが、仮にNPOが破産した場合の負債については、
誰が責任を取らないといけないのでしょうか?
定款上の残余財産帰属先が責任をとることになるのでしょうか?
それともNPOの理事が個人の財産を処分してでも責任を取る必要があるのでしょうか?
教えてください。           
Re: 総会の議決数の数え方について+破産時の債務者について 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2002/05/14(Tue) 06:11:00 No.1074
村上さん

> 会費額の多寡で議決権に差をつけることは資本の論理になってしまうから、
> NPOの性格からして合理的な根拠にはなり得ないと考えればよろしいのでしょうか?

資本の論理かどうかはともかく、NPOの精神にそぐわないことは確かでしょう。

> それから、全然話題が変わるのですが、仮にNPOが破産した場合の負債については、
> 誰が責任を取らないといけないのでしょうか?
> 定款上の残余財産帰属先が責任をとることになるのでしょうか?
> それともNPOの理事が個人の財産を処分してでも責任を取る必要があるのでしょうか?

法人の負債については、契約で保証人になっていない限り、理事であれ残余財産帰属先で
あれ責任をとる必要はありません。

                      公認会計士・赤塚和俊

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