入江さま
ご投稿ありがとうございます。
法人化のメリットとデメリットについては、手前味噌ですがシーズ発行のブックレット
「NPO法人ハンドブック」が参考になります。以下は、このハンドブックからの抜粋
です。
「法人格というのは、何かをしやすくするための一種の社会的な道具です。だから、法
人格のメリットというものも、それを使えば何かをしやすくなるということがメリット
となります。法人格のメリットとしては、団体として契約の主体となれたり、所有の主
体となれることがあります。
例えば、企業や行政と事業契約を結ぶとか、事務所を借りるとか、不動産や家屋や自
然環境を買い取って所有するとか、サービスを提供するとか、というときに、個人より
も信用がつくりやすくなります。
また、人を雇うとか、海外で事務所を開くとか、海外政府と付き合うとか、そのよう
なときに、法人格があったほうがないよりも団体として活動しやすくなります。
ただし、行政から認証されるからといって、法人格はお墨付きのような代物ではない
ことにご注意ください。
単に信用をつくりたいというだけなら、法人化は活動にとってあまりプラスにはなら
ないかもしれません。もし、あなたの団体が活動を推進していく上で、今述べたことを
する必要がないのであれば、法人格をとるメリットはないのかもしれません。
法人格をとった場合は、デメリットがあるというよりは(デメリットと考えない人も
います)、手間とお金がかかってくることを意味します。お金としては法人住民税(年
間7~8万円、(注)ただし収益事業を行っていなければ一部免除されることもあります)、
さらに収益事業を行えば法人税や事業税等さまざまな税金がかかってきます。
従業員を雇えば社会保険や労災、畏友よの源泉徴収の手続きやコストがかかります。
また、情報公開の義務も発生します。運営も勝手気ままにして入られません。法人のル
ールに則って団体を運営する必要が出てきます。ルールを違反すれば、主意や行政から
もチェックされることになるでしょう。
また、法人を解散したとき、残った財産は他の法人や自治体などに寄附しなければな
らず、戻ってくることはありません。」
以上、どうぞ参考になさってください。
なお、「NPO法人ハンドブック」をご入手されたい場合は、次のアドレスのページを
ご参照ください。
http://www.npoweb.gr.jp/0001/booklet.htmlでは、またご質問がございましたらお寄せください。
シーズ事務局・轟木 洋子