NPOWEB

いつもご指導ありがとうございます。
ＮＰＯ法人ボランティアのTAKAと申します。

借入金の処理について質問があります。

公認会計士の方から、「借入金」とは「利息の支払いを前提とした借り入れ」
との指導を受けました。

もしも「利息を支払う必要のない借入金」を「借入金」として処理した場合、
最終的に利息相当額を寄付等で計上する必要があるのでしょうか。

計上の必要がある場合、利率はどの程度で計算したら良いのでしょうか。

ご指導よろしくお願いいたします。

TAKAさん

> 公認会計士の方から、「借入金」とは「利息の支払いを前提とした借り入れ」
> との指導を受けました。

利息の支払が前提となるのは営利企業の場合だけです。特に貸し手が営利法人の
場合、それは利益を得る機会を逸失したということで利益の配当を期待している
株主に対する背任行為ともなります。

しかし、ＮＰＯ法人は非営利ですから利息の支払が当然というわけではありませ
ん。無利息も無期限もあり得ます。これはＮＰＯ法人に限らず任意団体でも個人
でも同じです。家族間のお金の貸し借りと思って下さい。

> もしも「利息を支払う必要のない借入金」を「借入金」として処理した場合、
> 最終的に利息相当額を寄付等で計上する必要があるのでしょうか。

問題は、上記のように貸し手が営利企業の場合です。そうであれば利息を認識す
る必要はあります。実質無利息にするのであれば利息相当額は寄付金です。もっ
とも寄付金として計上することを要求されるのは貸し手側で、借りたＮＰＯ側で
はあえて寄付金収入を計上せず無利息とみなす処理でも構いません。

> 計上の必要がある場合、利率はどの程度で計算したら良いのでしょうか。

貸し手が営利企業なのであれば仮に無利息（寄付金計上）であっても最初に取り
決めておくことです。文書にして「利率何％ただし利息相当額を寄付するものと
する」としておけばいいのです。この場合の利率はプライムレートとか定期預金
の利率とかそれなりの根拠があれば何でも構いません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊