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収益事業開始届け時の貸借対照表作成について 投稿者:佐藤嗣道 投稿日:2002/10/11(Fri) 18:49:00 No.1372
はじめて質問させていただきます。
NPO法人として、これまでは非営利活動のみを行ってきましたが、
先日、収益事業(受託事業)を開始しました。受託契約を結んだ日を収益事業開始の
日として税務署に収益事業開始届けを提出するのですが、そのときに添付する
開始時の貸借対照表についてお教え下さい。全く初歩的な質問で恐縮ですが、
よろしくお願い致します。

1.開始時の資産・負債について
開始時(契約時)には、まだ収入はありません。しかし、契約日まえに準備のために
支出した経費がかなりあります(給与、什器備品、消耗品等)。
この場合、現金、預金はゼロでいいのでしょうか?
創業費という項目を使うのでしょうか?
負債の部に記すべきものがありますでしょうか(非営利活動に係わる事業会計
からの借入れになる?)

2.収益事業開始前の家賃等の按分について
収益事業開始前の家賃等を収益事業の経費として按分することは認められるでしょうか?
準備のために既にかなりの期間(数ヶ月)を要しています。

以上、よろしくお願い致します。
Re: 収益事業開始届け時の貸借対照表作成について 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2002/10/12(Sat) 08:51:00 No.1373
佐藤嗣道さん

> 先日、収益事業(受託事業)を開始しました。受託契約を結んだ日を収益事業開始の
> 日として税務署に収益事業開始届けを提出するのですが、

契約を結んだ日ではなく準備を始めた日が事業開始の日です。

> そのときに添付する開始時の貸借対照表についてお教え下さい。
> 1.開始時の資産・負債について

ですから、開始の日には資産も負債もありません。

> 契約日まえに準備のために支出した経費がかなりあります(給与、什器備品、消耗品等)。

もちろん、収益事業の経費になります。什器備品は金額によっては減価償却の対象です。

> 負債の部に記すべきものがありますでしょうか(非営利活動に係わる事業会計
> からの借入れになる?)

スタート時点で支出が先行するのであれば非営利活動に係わる事業会計からの借入れでも
構いません。創業費という科目は使わない方がいいと思います。

> 2.収益事業開始前の家賃等の按分について
> 収益事業開始前の家賃等を収益事業の経費として按分することは認められるでしょうか?
> 準備のために既にかなりの期間(数ヶ月)を要しています。

ですから、準備を始めた日が収益事業開始の日なのです。家賃は当然、経費になります。

                    公認会計士・赤塚和俊
Re: 収益事業開始届け時の貸借対照表作成について 投稿者:佐藤嗣道 投稿日:2002/10/13(Sun) 09:45:00 No.1374
赤塚和俊 様

早々にご回答いただきありがとうございます。
収益事業(受託事業)の開始日は、契約を結んだ日ではなく準備を始めた日
とのことですが、そうするとわれわれのNPOの場合数ヶ月以上前ということに
なってしまいます。税務署への開始届けは開始日から2ヶ月以内と定められ
ていますが、この点問題になりますでしょうか?
Re: 収益事業開始届け時の貸借対照表作成について 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2002/10/13(Sun) 20:33:00 No.1375
佐藤嗣道さん

> 収益事業(受託事業)の開始日は、契約を結んだ日ではなく準備を始めた日
> とのことですが、そうするとわれわれのNPOの場合数ヶ月以上前ということに
> なってしまいます。税務署への開始届けは開始日から2ヶ月以内と定められ
> ていますが、この点問題になりますでしょうか?

決算期をまたがない限り、届け出が2ヶ月以内を越えたからといって特に問題
になることはありません。

                    公認会計士・赤塚和俊
Re: 収益事業開始届け時の貸借対照表作成について 投稿者:佐藤嗣道 投稿日:2002/10/14(Mon) 22:46:00 No.1376
赤塚和俊 様
> 決算期をまたがない限り、届け出が2ヶ月以内を越えたからといって特に問題
> になることはありません。

どうも大変ありがとうございました。佐藤嗣道

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