以前ご提案させていただいた自由選択税制度をきっかけに、ハンガリーのNPO支援税制について笹山登生氏の掲示板で有意義な議論をさせていただいています。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi3227以降の議論と、熱心な投稿者の方々が紹介されている関連ページのリンクをご参考にしてください。
3251では笹山氏が以下の英訳をして公開されると言うことで、私も楽しみにしています。
http://www.icnl.org/programs/cee/pubs/taxsurvey/5taxbenefits.htm一般市民からの選択的な寄付は、NPOの公益性を保つ上で最も貴重な財源だと思います。
企業からの大口寄付や公的助成には、様々な癒着により非公益性の生む危険性があるでしょう。
そのような意味でも、NPOの支援税制は、寄付する側の一般市民の立場にたった議論が不可欠だと考えます。
一般に議論されているような、寄付を税控除の対象とするような方法では、比較的低い税率で所得税を治めている一般市民の寄付を増やす効果は、まず期待できないでしょう。
今まで、寄付をしていなかった人が、例えば1000円の還付があるからと言って、1万円の寄付をはじめるとは考えにくいでしょう。
ハンガリーのNPO支援税制は、ある意味「自分の腹が痛まない寄付」と言えるでしょう。
その効果が絶大なことは明らかなはずです。
このような制度は、当然のことながら現行の寄付制度と平行して実施されるべきでしょう。ご指摘のような二者択一の発想は無用だと思います。