NPOWEB

　現在，政府政府税制調査会非営利法人課税ワーキンググループで，非営利法人に関す
る課税を検討する会議を行っています。さわやか福祉財団の堀田力氏ががんばって，原
則非課税の主張を貫かれているようです。
　このような公益法人改革の一連の動きの中で，別の情報源として，
今後，NPO法人を設立する際に，３００万円の基金を設立しなければならい。と言う
ものがあります。

　この件，シーズではどのようにとらえていらっしゃいますか？

　確かに「政府政府税制調査会非営利法人課税ワーキンググループ」の資料には
３００万円基金設立に関する記載はありません。私がいただいた資料の中に記載
されていた３００万円基金に関する情報の出所が書かれていませんでしたが，
中間支援センター的な東京のNPO法人のMLからの情報なので，ガセネタではないと
判断しています。

　私のところは田舎なので，このような情報を持っている人間は少数です。また，
いろいろと情報が交錯しているので，判断が付かないのも現実です。

　ご意見をいただければ幸いです。

大谷憲史さん、

ご投稿ありがとうございます。
３００万円の基金の件ですが、これに関する文書はシーズでも入手できていません。
こうした議論が非公開で進められているためです。ただ、（行政改革推進本部の）公
益法人改革議論の中で、中間法人並の基金が必要という「案」が出ているらしいとい
うことは耳にしています。中間法人並ということになると３００万円となります。

なお、現在進められている公益法人制度改革についての、シーズの見解や方針につい
ては、近々、シーズのホームページのトップページで公表する予定です。

また、東京では、３月５日（水）の夜に、これに関した緊急報告会を開催します。
詳しくは、下記のシーズのホームページをご覧ください。
http://www.npoweb.gr.jp/event_info.php3?article_id=960

大谷さんは、東京近辺ではいらっしゃらないかもしれませんが、この緊急報告会の内
容は、できるだけ早くシーズのホームページに掲載する予定です。

シーズ事務局・轟木　洋子

　お返事ありがとうございました。
私どもの県内，市内では，公益法人改革の議論があまり進んでおりません。
インターネットが使えないような高齢者中心の団体さんは，ほとんど
政府の動きはつかんでいないでしょうね。
　かと言って，インターネットが駆使できる私たちも戸惑っています。
いろいろな情報が飛び交っているので，その情報の出所を探っている
ところです。
　この前紹介したMLで「３００万円基金設立」の情報を流した某団体から
またメールが届きましたが，そのメールには「３００万円基金設立」の
文字は消えていました。あれ？って思いましたがね。情報を流したのが
時期尚早だったのかもしれませんね。
　緊急集会，参加したいですね。
　もしかするとうちの田舎でも何らかの形で緊急集会をするかも知れません。

やはり，３００万円基金設立の問題が出ていますね。

　http://www.npoweb.gr.jp/news_info.php3?article_id=962

　今朝，シーズの松原さんからも上記のニュースとほぼ同じ
内容のメールを拝見しました。
　この３００万円基金の設立，３月４日のワーキンググループ
の審議でも取り上げられることになるのでしょうかね？

大谷憲史さま

３月４日の政府税調の非営利法人課税ワーキンググループの詳細な議題は分かりま
せんが、聞くところでは、堀田力さんが頑張られた成果で、会費と寄付金的会費に
ついて、助成金・補助金について、また利息収入などについて、課税か非課税か再
度審議することとなったことは耳にしています。

このワーキンググループは、税について話し合う場で、基本的に公益法人制度の基
本構造について話す場ではありません。公益法人制度の基本構造については、もう
一つの機関である「公益法人制度の抜本的改革に関する懇談会」（行政改革推進事
務局と担当大臣の私的諮問機関）が検討してきています。３００万円の基金は、こ
の懇談会で話題にのぼった案です。

堀田さんは頑張っていらっしゃいますが、そもそもワーキンググループは税につい
て話し合う場ですから、この３００万円の基金については、普通は議題にはのぼら
ないと思います。

堀田さんはまだ支援のメールを募集しておられ、３月４日の次回のワーキンググル
ープでも新たに寄せられたメールを紹介されると思いますから、大谷さんもよろし
ければ、ぜひ支援メールを送信してください。アドレスなどは、次のホームページ
の一番下にあります。
⇒ 行政 : 堀田氏が反原則課税に「支援求む」

シーズ事務局・轟木　洋子